生体医歯工学共同研究拠点

東京都と医工連携セミナーを開催

生体医歯工学共同研究拠点は成果の実用化と企業との連携を深化させるため,東京都医工連携HUB機構と連携して,WEB形式での医工連携セミナーをシリーズ化しました。セミナーの対象者は,東京都内の医療機器の製造販売メーカ約700社です。

今回は令和3年11月30日に静岡大学電子工学研究所と東京医科歯科大学生体材料工学研究所が研究所の紹介と最新の研究成果を報告しました。当日のWEB参加者は75名(製販企業21名,ものづくり企業12名,臨床機関4名,研究機関10名,行政・公的機関4名,関係者14名,その他10名)でした。

セミナーでは東京医科歯科大学影近弘之所長と静岡大学三村秀典所長による各研究所の概要が紹介されました。研究報告としては,東京医科歯科大学の松元亮研究教授から「“貼るだけ人工膵臓” 開発の最前線について」,静岡大学の居波渉教授から「電子線を用いた超解像イメージング技術」に関する最新の研究データが紹介されました。

前回同様,講演の後に,上記4名の先生方に加え,拠点コーディネータの宮内昭浩特任教授,(一財)日本医工ものづくりコモンズ谷下一夫理事長,東京都医工連携HUB機構柏野聡彦プロジェクトマネージャが参加して「ライフサイエンスと医工連携の未来」と題したパネルディスカッションを実施しました。パネルディスカッションでは医療機器における材料技術や微細加工の重要性,専門性とものづくりの両立などが議論され,産学連携における拠点活動の重要性が再認識されました。

講演会のチラシ
講演会のチラシ