生体医歯工学共同研究拠点

東京都と医工連携セミナーを開催

生体医歯工学共同研究拠点は成果の実用化と企業との連携を深化させるため,東京都医工連携HUB機構と連携して,WEB形式での医工連携セミナーをシリーズ化しました。セミナー参加者は,東京都内の医療機器の製造販売メーカ約700社です。

今回は令和3年10月14日に東京工業大学未来産業技術研究所と広島大学ナノデバイス・バイオ融合科学研究所の紹介と若手を中心とした講師陣が最新の研究成果を報告しました。当日のWEB参加者は106名(製販企業35名,ものづくり企業15名,臨床機関4名,研究機関22名,行政・公的機関12名,その他18名)でした。

東京工業大学大竹尚登所長と広島大学寺本章伸所長から各研究所の概要が紹介されました。研究報告としては,東京工業大学の金俊完准教授から「ECF(電界共役流体)マイクロポンプを用いた肺機能チップ」,広島大学の雨宮嘉照特任助教からは「シリコンフォトニクス技術を用いた免疫センサ」に関する最新の研究データが紹介されました。

今回から講演の後に,上記4名の先生方に加え,拠点コーディネータの宮内昭浩特任教授,(一財)日本医工ものづくりコモンズ谷下一夫理事長,東京都医工連携HUB機構柏野聡彦プロジェクトマネージャが参加して「ライフサイエンスと医工連携の未来」と題したパネルディスカッションを実施しました。パネルディスカッションでは柏野氏のコーディネートの下,産学連携に進め方など技術論だけでなく大学と企業との真のコラボレーションを模索する議論がなされました。

次回は東京医科歯科大学生体材料工学研究所と静岡大学電子工学研究所が中心となったセミナーを11月30日に開催予定です。

講演会のチラシ
講演会のチラシ