生体医歯工学共同研究拠点

東京都医工連携HUB機構と医工連携に関するWEBセミナーを開催

生体医歯工学共同研究拠点は成果の実用化と企業との連携を深化させるため,2020年6月19日(金)に東京都医工連携HUB機構と連携して,WEB形式での医工連携セミナーを開催しました。成果の社会実装を図る企画としては,例年,東京ビッグサイトでの展示会,Medtec Japanを活用してきました。しかし,COVID-19のため開催が無期延期となっているため,本年度から人を集めることなく拠点成果を社会へPRするツールとしてWEBセミナーを開始することとしました。

セミナーの対象者は,東京都医工連携HUB機構の会員である東京都内の医療機器の製造販売メーカ約700社です。当日のWEB参加者は75名(製販企業28名,ものづくり企業13名,臨床機関5名,研究機関7名,行政・公的機関6名,コンサルティング8名,その他8名)でした。

今回のセミナーでは東京医科歯科大学生体材料工学研究所の若手研究者に登壇頂き,企業との共同研究やこれまでの成果の実用化を図る場を提供することも意図して開催しました。影近所長のイントロダクションでは,東京医科歯科大学や拠点の活動などが紹介され,続いて無機生体材料学分野の横井太史准教授から「硬組織修復を支援するセラミックスバイオマテリアルの創製」,バイオ情報分野の川瀬利弘助教から「人とロボットの巧みさを生かした医療デバイス」,メディシナルケミストリー分野の辻 耕平助教から「細胞内リン酸化シグナル伝達の制御に基づく抗HIV剤,抗がん剤の創薬研究」が解説されました。

質疑応答はZoomのチャット機能を利用しました。講演中に質問文章を入力できることもあり,従来の講演会形式よりも活発かつ的確な質疑応答になったと思われます。

今後は,東京都医工連携HUB機構に加え日本医工ものづくりコモンズの会員も対象とし,参加者を全国に拡げ,ネットワーク拠点の東京工業大学,広島大学,静岡大学の研究者が講演予定です。

講演会のチラシ
講演会のチラシ
WEB講演会のストリーミング画像
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