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シンポジウム「多様な視点を活かして進む~ニューノーマル時代に輝く女性研究者とは?~」

 ★シンポジウム報告(1124KB)

 

ファミリーサポート スキルアップ講習会

 

ファミリーサポート 全体交流会

 

シンポジウム「イクボスが創る医療界の多様性」(2019年10月15日開催)

東京医科歯科大学は、文部科学省「ダイバーシティ研究環境実現イニシアティブ(連携型)」採択(平成27~令和2年度)のもと、順天堂大学と株式会社ニッピバイオマトリックス研究所と連携し男女共同参画の推進に取り組んでいる。
シンポジウム「イクボスが創る医療界の多様性」(10月15日)は、働き方改革の導入を眼前とする医療界において、組織のサステナビリティを確保するためには”イクボス”の存在が重要になるという趣旨で、3機関の合同主催により開催した。

 

 (東京医科歯科大学・吉澤学長)

 

 (順天堂大学・新井学長)

シンポジウムは、本学の吉澤靖之学長と順天堂大学の新井一学長の開会挨拶で幕開けしたのち、文部科学省科学技術・学術政策局の菱山豊局長による来賓挨拶を受けた。

 

 (文科省・菱山局長)

菱山局長は、人口減少の著しい日本社会において、社会の活力を維持・向上するためには、すべての人々が活躍できるよう、男女を含めたダイバーシティの推進が必要不可欠であるとし、その文脈において、科学技術の分野では女性研究者比率の増加、とりわけ教授・准教授といった上位職における女性比率の増加が期待されているとした。また、主催機関に対しては、更なる連携強化をはかり、個々の強みの相乗効果をより高めてほしいと、今後の活動に向けたエールを送った。


 (東京医科歯科大学・前原教授)

続いて、医療の現場で活躍する3名の講師が登壇した。最初に登壇した東京医科歯科大学の前原健寿教授(脳神経外科)は、脳神経外科医の女性比率が、日本全体では約7%である中、同学では約44%を占めていると示した。その背景には、脳神経外科学の魅力を広く発信するほか、いわゆるM字カーブの解消を目指し、子育て世代のワーク・ライフ・バランスの満足度が上がるよう職場環境の整備を心掛け、多彩なロールモデルを紹介しダイバーシティを受容する土台を作る等といった努力があったという。また、今後の課題として、臨床を離れている女性医師のキャリア復活等をあげました。

 

 (株式会社ニッピバイオマトリックス研究所・水野所長)

次に、株式会社ニッピバイオマトリックス研究所の水野一乘所長は、「イクボス」の言葉の定義と他組織における取組を紹介したうえで、研究所長という“中ボス”である自身の立場を活かし、子育て世代が多い研究員のために、フレックスタイム制やIT推進による在宅勤務を提言し、働きやすい研究環境の実現につなげていきたいと話した。この提言内容は、2001年から12年間、アメリカの研究所でコラーゲン研究に従事した際、共働きの同僚たちが、フレックスタイム制を活用して育児と仕事を両立させ、研究の成果を上げていく姿を目にした経験に基づいている。

 

 (順天堂大学・安藤准教授)

順天堂大学の安藤美樹准教授は、自身のライフストーリーを通して、キャリアを継続する上で、「イクボス」の存在がいかに重要であったかについて話した。順調にキャリアを積んでいる最中に妊娠、出産と育児によりキャリアを中断せざるを得ない時期があったという。また、念願のアメリカ留学を果たした後も大きな困難に対面したが、「血液内科医として復帰したい」という思いをモチベーションに、フルタイムの博士研究員の職を得た。そこで、1人目の「イクボス」に出会い、徹底したトレーニングを受け、キャリアを大きく前進させることができたという。帰国後、「明るく元気にへこたれない」をモットーにする2人目の「イクボス」に出会い、その言葉に導かれ更に研究に邁進、2016年に現職に就き、研究グループの「イクボス」となった今、育児の喜びをモチベーションとして、不公平感のない、助け合えるようなグループ作りを心掛けているという。

 

  (衆議院議員・野田聖子氏)

メインスピーカーの野田聖子氏は、「これからの日本」をテーマに、男女共同参画、ひろくはダイバーシティ推進の切り口で、過去を振り返り、現状を踏まえ、これからに向けた課題と展望について語った。かつての日本は、人口と経済が右肩上がりで成長してきたが、現在は人口減少と経済縮小の問題に直面しており、従来の考え方や手法では、サステナブルな社会は築いてゆけないと述べた。そのような現状を切り開く際にキーワードになるのが、「ダイバーシティ」の視点である。日本における「ダイバーシティ」の概念は狭義的に“男女”に偏りがちだが、グローバルな広義的な目線では“年齢”“障害の有無”“性的指向”など多義に富んでいる。これからの日本では、そのような差異を抱えた個々の人々すべてが、安心して暮らせるような、クオリティの高い新しい社会を創出していくことに注力すべきであると述べた。医療界においては、これまでは男性の労働力が主な資本とされてきたが、医師の働き方の見直しが叫ばれ、人口減少が進む現状において、従来の在り方で将来設計をし続けることは不可能である。女性医師率が高い国の在り方を参考にしながら、たとえば、複数主治医制へのシフトなど、一人の医師にかかる精神的・時間的負担を軽減させるといった改革を行うことも一つの方策であると示した。

 

  (株式会社ニッピバイオマトリックス研究所・服部顧問・研究戦略責任者)

閉会挨拶では、株式会社ニッピバイオマトリックス研究所の服部俊治顧問・研究戦略責任者が登壇、「ダイバーシティの取組は、相互のため、社会のためのものであり、魂を入れて取り組んでいきたい」と述べ、シンポジウムは閉幕した。

 

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シンポジウム「無意識の偏見を考える」

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シンポジウム「男女が共に働きやすい・働きがいのある職場とは」

  1.  

株式会社ニッピツアー

  1.  ★PDFポスター(ダウンロード)

シンポジウムレポート

平成27年度文部科学省科学技術人材育成補助事業「ダイバーシティ研究環境実現イニシアティブ事業(連携型)」キックオフ・シンポジウム「女性目線を活かした医学系研究~産学連携の可能性~」

平成27年12月7日(月)、東京医科歯科大学、順天堂大学、株式会社ニッピ バイオマトリックス研究所が連携して女性研究者の研究力強化事業を実施するための「ダイバーシティ研究環境実現イニシアティブ事業(連携型)」のキックオフ・シンポジウム、「女性目線を活かした医学系研究~産学連携の可能性~」を東京医科歯科大学において開催し、盛会裡に終わりました。

基調講演は、東北大学大学院医学研究科付属創生応用医学研究センターの大隅典子センター長に、「女性研究者とダイバーシティ」と題して、東北大学における女性研究者支援の取組についてご講演いただきました。また、女性研究者のロールモデルとして、本学の大野京子教授に、「女性臨床医が研究を続けるために」として事例報告をいただきました。続いて、株式会社ニッピ バイオマトリックス研究所の服部俊治研究所長には、「順天堂大学・株式会社ニッピ バイオマトリックス研究所のCOIの取組について」の事例報告をいただきました。パネルディスカッションでは、医学系研究と産学連携を結びつけるという視点から、会場も交えた活発な議論が展開されました。

本事業のキックオフ・シンポジウムを通して、事業を広く周知できただけでなく、事業推進のための有益な意見を得ることができました。

リーダーシップ向上セミナー

このたび、リーダーシップをテーマに4回連続のセミナーを開催致します。第4回として、「マネジメント講座~課題解決力・意思決定力~」をテーマに、自分の目標の設定方法や、個人として、またリーダーとしても活用できるマネジメントスキルについて検討します。講演とディスカッションを通して、働くことへのモチベーションを維持するための術を学んでみませんか?

連続開催リーダーシップ向上セミナー 第3回


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連続開催リーダーシップ向上セミナー 第2回


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連続開催リーダーシップ向上セミナー 第1回


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産学連携研究セミナー

東京医科歯科大学・順天堂大学・株式会社ニッピ バイオマトリックス研究所(以下、連携機関)では、連携機関に所属する女性研究者が産学連携研究の「第一歩」を踏み出すための支援を行っています。

このたび、「産学連携研究に関するポイント」および「知的財産」に関するセミナーを開催致しますので、ご興味のある方は、ぜひご参加下さい。

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