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教育評価
 生命情報科学教育部では、教育内容の改善を図るために、講義・演習期間終了後に、学生ならびに教員に対してアンケート調査を実施しています。以下に2008年度に実施した調査に対する回答の一部を掲載します。過去のアンケート結果についてはこちら(2007年度,2006年度2005年度)をご覧ください。
アンケート結果 <学生>
●履修して良かったと感じた科目

[BF301,302最先端疾患生命科学特論〕
・他分野の先生方の話を聞くことができるからです。

〔BF202生命倫理学・生命科学史特論〕
・今まで触れる機会のなかった分野で興味があった。

〔BF209発生・生殖科学特論〕
・若干、講師間で内容が被ってしまうところがあったが、とても分かりやすかったと思います。
・近年ますます重要度の増している生殖・再生医療の入り口としての発生・生殖の基礎が短期に幅広くよく理解できた。また、最新の情報も多く含まれていたため、単なる座学以上に、簡単ではあったがディスカッションすることもでき大変よかった。 ・講義を聞いて興味がかきたてられたので。また、初めて知る内容が多かったためです。

〔BF215オミックス創薬特論〕
・単なるアカデミア研究者だけでなく、製薬企業やベンチャー企業、投資側や知財部など、幅広い講師陣による講義で、単なるオミックスの今を学ぶ以上のものが得られた。また、社会人コースとの交流もあり、個々人の取り組み方次第と思うが、非常に貴重な経験となった。

〔B103分子構造学特論〕
・ただ先端内容をそれぞれの日でバラバラに羅列して紹介するのではなく、しっかりと内容順に講義が組まれていて、科目の全体像が理解しやすかった。
・実習など自分が一度はやってみたいことができた
・基礎から教えてもらえたので、とてもわかりやすかった。この講義のように医科歯科内の1人の先生が3コマ以上続けて基礎から講義をするという講義科目が、もっとあってもよいと思う。

〔B109システム情報生物学特論〕
・一つの学問に対する自論を展開される講義は、聴いていてとても意義があったように思える。

〔F102ゲノム科学・機能分子特論 〕
・ただ先端内容をそれぞれの日でバラバラに羅列して紹介するのではなく、しっかりと内容順に講義が組まれていて、科目の全体像が理解しやすかった。

〔F105細胞シグナル制御学特論〕
・様々な先生の話を聞けたこと。大学で学べなかったことを学べたこと。社会の動きも踏まえ最新の科学を教えてくれたこと。

〔BF201英語ディベート演習〕
・文句無しに面白かった。欲を言えばもっと講義時間があっても良かったし、夜の時間帯では無く、お昼ごろからやりたかった。

〔BF204細胞・組織形態解析演習〕
・非常に実際的な方法で切片の作成と染色法を教えていただき、大変ためになった。また、結果が明らかに眼に見える形ででるため、満足感もあったと思う。また、前期後期を混ぜたチームで実施したため、いろいろ話しをすることができた点もよかった。
・解剖から組織切片の観察まで、自らの手を動かして学ぶ部分が多かったので、記憶に残りました。また、自らの研究にも用いることなので、後々のためにもなったと感じます。

〔BF205ゲノム及び遺伝子発現解析演習〕
・演習の内容が面白かった。ただ、演習に必要な知識をあまり持っていなかったので少し苦労した。

〔BF206プロテオーム解析演習〕
・実験書では判りにくかった細かな原理の話や機器の良し悪しなどについての説明が、実践的でとても役に立ったと感じました。

〔BF207発生工学演習〕
・細胞培養や遺伝子導入など、基本的な実験操作を習得できた。プロトコルの説明についても、初めての人にもわかりやすかった。
・実際にES細胞を扱った実験ができた。遺伝子の組換えは失敗したけど、染色体をみることができた。留学生が参加していて、英語で説明を聞くことができた。

〔BF 208生命情報科学論文作成演習〕
・home workが大変多い科目でしたが、今まで知らなかった英文の書き方をたくさん学ぶことが出来、結果的には非常に有意義な科目でした。ネイティブの先生である点も良かったです。

〔BF212ケミカルバイオロジー演習〕
・今まで使ったことのなかったMSやNMR等、解析機器を一人ずつ実際に扱うことができて、とても役に立った。装置の理論についても解説した演習テキストもあり、大変わかりやすかった。

〔BF214生命情報科学国際データプレゼンテーション演習〕
・プレゼンテーションの仕方や履歴書の書き方など研究だけでなく、今後のキャリアに利用できる事を学ぶことができて、大変勉強になりました。

●改善すべき科目

〔BF301,302最先端疾患生命科学特論〕
・参加しなくてはいけないセミナー数を減らして欲しい。研究があるため、都合がつかないことが多い。 ・履修すべきセミナーの数(15回)は負担が多いので、10回程度に減らしてほしい

〔BF200疾患生命科学概論〕
・「概論」は様々な分野から来る学生がこの大学ではじめて受ける講義であるので、バイオ・材料・薬学・情報などの各分野のもっと基礎の範囲(学部レベル)をやるべき。専門的内容や先端研究を紹介する「特論」の講義との区別がついていない(特に薬化学とバイオ系科目)と感じた。

〔BF211ケミカルバイオロジー特論〕
・講師のスケジュールの関係があるのかもしれないが、細かい内容があった後で、大まかな内容があるなど、ケミカルバイオロジーという分野がつかみにくかった気がします。

〔B101ゲノム科学特論〕
・重複する内容が多かったように感じました。

〔B103分子構造学特論〕
・内容が難しい。秋授業が多い。大学物理の基礎がないからわからない。

〔B106生命システム情報学・生命情報管理学特論〕
・講義内の授業間だけではなく、異なる講義間でも検討すべき問題だと思いました。

〔F107高次生体機能制御学特論(2)免疫学・生体異物情報学〕
・学部で免疫を全く勉強していない学生にとってはとても難しかった。外部の先生による講義が多い科目だったので、せめて最初の1コマを使って、全講義の概論を説明してもらえると、この科目の全体像が見えて、もっと分かりやすかったと思う。

〔BF206プロテオーム解析演習〕
・手を動かす機会が少なく、演習内容も基本的なことばかりであったから。

〔BF208生命情報科学論文作成演習〕
・留学生など英語に堪能な学生だと比較的履修しやすいが、英語が苦手な学生にとっては授業の内容や宿題が分らなくて、困る事が多かったです。できれば前半が日本語で後半が英語のような形にするなど工夫があると良くなると思いました。

〔F106再生医療/細胞治療実習演習〕
・人数が多すぎて、全員が作業に加わるということが不可能でした。見ているだけ、という場面が多かったように思います。

●開講して欲しい講義科目、演習科目

・医療機器に関するような講義、演習があったら受けてみたい。
・実験技術の習得に特化した演習科目があったら良いと思う。
・講義の時間に参加できない学生のために、講義資料をPDFファイルで取れるような事や授業の内容をサポートできるような授業を増やしてほしいと思いました。
・臨床医学(循環器内科、外科)の講義。材料学や免疫などの研究を疾病治療へ臨床応用するにあたって、ヒトのからだについての講義が必要だと感じた。可能ならば医歯学総合研究科で行っているような薬理学の講義も行ってほしい。
・科学史や科学政策、知的財産など文系科目のような科目を充実させてほしい。
・基礎的な分子生物学実験の原理(物理的、化学的な視点からの)について網羅した講義。
・高性能Sequencing技術に関する講座 国内外の最新雑誌の輪読演習(異なる分野の最先端について話し合いができるような)

●改善すべき点

〔講義時間・日程〕
・日程が不明なので予定が立てられません。
・時間に関しては、午前中か夕方くらいだと実験のスケジュールをうまく調節できると思います。
・随時講義は日程がわかるたびにメールで連絡するのではなく、生命情報科学教育部のホームページに一覧表にして掲載してほしい。
・日程はまとめておこなってほしい。
・日程が決まるのをもう少し早くしてほしい。
・あらかじめ、連絡頂ければ問題ありません。
・外部の研究機関で研究を行っている場合、9月、10月の随時講義は出席することがかなり負担にもなってくるので、随時講義の出席はしっかり評価してほしい。
・履修登録前に授業が一回も受けられないのはおかしいと思うので、少なくとも一回くらいは受けられる用にした方が良いと思う。
・講義時間が21:10まであるのはつらい。疲れで集中力が持ちません。
・一度に授業を行いすぎだと思います。

〔定期試験・成績評価〕
・定期試験結果が個人に伝えられるのが遅すぎる。
・前期が終わった時点の9月頃に一度、履修した科目の合否を、詳細な成績ではなく、また仮の状態でもよいので教えてほしい。
・試験が多い。実験に割く時間がなくなる。

[講義内容・レベル〕
 ・医歯薬の講義も、選択肢の中に入るようになるとよいと思う。
・教科書、参考書や、文献など講義後の復習がやりやすいようにもっと紹介してほしい。

〔随時講義〕
・随時講義が不定期で、予定をたてにくい。特に外部で研究していると、困る。講義はまとめておこなってほしい。
 ・随時講義は日程がわかるたびにメールで連絡するのではなく、生命情報科学教育部のホームページに一覧表にして掲載してほしい。

〔その他〕
・授業ではないのですが、研究計画等届の主研究指導の先生や副研究指導の先生を決める際、先生の肩書の種類が多かったり分かりにくかったりして、どの先生が主研究指導の先生にできるのかが分らなかったです。たとえば、「生命情報科学教育部担当教授」と「学内兼担」と書いてあると、「学内兼担」の先生も「生命情報科学教育部担当教授」と解釈してしまいました。できれば、主研究指導のところだけでも、まとめて先生の名前をリストしておくという形にして欲しいと思いました。
・医歯学総合研究科の講義も聴講できるようにしてほしい。
・学生のバックグラウンドが異なることを先生方は大変考慮してくれてとても良かったと思います。全体的に授業は面白く、興味が湧いてくるようなものばかりで満足しました。ただ、事務の対応が遅い。時間になったら授業を始められる体制を用意し開始時間厳守でお願いします。パソコンが動かない等、これ以上待たせないでください。
・海外の研究所やベンチャーを訪問できる学生向けのグラントや、英語による講義、企業へのインターンなど、学生にとって非常に有意義なプログラムが用意されており大変驚いた。他の大学の事例は知らないが、非常に優れた内容だと思った。講義も時期を固めて開講していただいており、大変よかった。将来的にもっと社会人研究生を取り込んで、研究者と学生と社会人が混ざってディスカッションできるような環境になると、非常に有意義ではないかと思った。社会人コースや社会人学生は意識の高い人も多く、社会人学生として卒業された方々に定期的に声をかけ、いわゆる就職関連の話しだけでなく、研究を含めたもっと幅広い話ができるようなミーティングを企画すると、研究の成果の出口や知財の方向性、キャリア形成など、より実際的かつ戦略的な研究および研究者の育成が可能になるのではと思う。
・理研など外部で実験している人と同じく、私の研究室は教養部にあり、かつ社会人学生のため、講義等予定が無い場合はあまり御茶ノ水(本部)に行くことがありません。従ってメールによる講義・事務連絡は大変助かります。殆どメールが頼りである、といっても過言ではない程です。今後も通知の徹底をよろしくお願いいたします。最先端疾患生命科学特論は毎回興味深く聴講しています。時間的に、興味のあるものすべてを聞くことが出来ない点は残念ですが、様々な分野について話が聞けることは本当に楽しいと感じています。単位取得の目的のみならず、出来る限り多くの講義を聴きたいと思っています。
・集中講義形式は、その期間はとても大変だったが、今になってみると研究に集中できているので、大変良かったと思う。また、授業も同じ科目をまとめて1週間で勉強できるので頭の中を整理しやすかった。その点で、夜の時間帯の週1の講義は見直したほうが良いと思う。シラバスで参考図書に指定されているにもかかわらず、図書館に入っていない本が多かったので、きちんと揃えて欲しい。

アンケート結果 <教員>
●改善すべき点

・生物科学及び生物科学技術の基礎知識を十分得てから受講して貰うことが望ましい。
  
・英語講義では聴講が少ないことがある。そのような場合はセミナー形式として、口頭試問で試験を行なうことも可能かと。

●指導した学生からの要望事項

・生物系の不思議さに興味が深いことがうかがえない。 反応が鈍い。
    
・企業に就職した際に、自分のようなスキルをもった人がどのように活躍しているのか、という質問を受けました。
 
・講義の合間と終了後、学生ご自身の現在の研究の課題・テーマの解決法に関して、質問と相談を受けました。
 
・講義内容の印刷物を準備してほしい。
 
・ハンドアウトが厚い(量が多い)との不満を聞いてはいますが、米国の教育の例を見ても、ハンドアウトの量については特段問題はない、と考えています。
 
・外部の先生による講義が多い科目は特に、最初の1コマだけでも、その講義全体の概論を話していただけると、化学系出身でも生物系の授業の全体像が把握しやすかった。その点で、細胞シグナル制御学特論はとても良かったが、高次生体機能制御学特論(2)免疫学・生体異物情報学は分かりづらかった。
 
・前期が終わった時点の9月頃に一度、履修した科目の合否を、詳細な成績ではなく、また仮の状態でもよいので教えてほしい。
 
・外部の研究機関で研究を行っている場合、9月、10月の随時講義は出席することがかなり負担にもなってくるので、随時講義の出席はしっかり評価してほしい。
 
・集中講義形式は、その期間はとても大変だったが、今になってみると研究に集中できているので、大変良かったと思う。また、授業も同じ科目をまとめて1週間で勉強できるので頭の中を整理しやすかった。その点で、夜の時間帯の週1の講義は見直したほうが良いと思う。

●成績評価方法などについて意見

・殆んどの学生が出席していた模様である。 評価法は現状でよい。
 
・成績評価に参加度を加えたことは非常に有効だと思います。学生達の参加を促す半ば強制的な手段となってしまいますが、同時に学びのきっかけとなることを期待します。
 
・講義への参加は全ての基本になりますから、評価方法として適切だと感じます。
 
・理研の研究施設の見学や紹介も兼ねて、鶴見の横浜研究所での集中講義という授業形式が取れるとよい。
 
・試験を廃止し、レポートと出席点で評価すべき。
 
・現在はレポートを複数の担当教員で採点しています。評価者によるばらつきがなくなるので良いと思われます。
 
・講義・演習への出席を成績評価対象にするのは当然だと思います。ただし、外部の研究機関で研究を行う学生さんは、研究機関での必須の講習会や行事に重なってしまう可能性もあるので、2?3回どうしても出席できない事があると成績がひどく悪くなってしまうというような事はないようにしていただければ幸いです。

●学生を惹きつける教育・学習環境の構築に対する意見

・学部時代から継続した研究テーマを扱うケースでは、特に迷わないことが多いと考えられますし、指導する側からも、既に人間関係が構築されており修士の短い期間内に効果的にお互いの成果を最大限に発揮できて大変よいと考えられます。一方、修士入学後テーマ変更を考えている場合(そういったケースがどれほどあるかわかりませんが)、私が在籍していた、Harvard大学 Faculty of Arts and Sciencesでは(あるいはMITでもそうですが)、入学後いくつかのラボをローテーション(8週間/ラボx3つ)して学生が自らがフィットするラボ(研究テーマ)を決めていました。
 
・自分の将来像について、具体的なイメージが持てることが重要かと思います。もちろん教育・学習環境も大切ですが。
 
・私自身は、昨年までは医学科の学生しか教えてこなかったのですが、大学院生命情報科学教育部の学生の目標は医学科とは、相当異なると思います。学生が何を学びたいのか(学ばなくてはならないのか)を私があまり把握していないのが問題だと思います。
 
・講義に関しては、双方向性で行うのが学習意欲を高めると思います。例えば、予習を中心とした少人数性のグループディスカッション?発表を取り入れることを考えても良いと思う。
 
・最新の知見を盛り込んだテーマについての講義は非常に有意義であると思います。ただ、専門性が高すぎる場合があるため、学生のレベルにあったカリキュラムを組むことが大切だと考えます。
 
・小生の場合、3時間ぶっ続けの講義となるため、正直なところ聞く側も大変だと思います。グループ討議を設けるなど学生参加型の授業運営を行い、興味を惹き付ける様、工夫したいと思います。
 
・学生の背景知識をできるだけ把握する。
 
・修士課程修了後に就職を考えている学生にとっては、「就職にプラスになること」が最も重視される項目だと思う。就職予備校として特化する必要はないが、例えば卒業生の就職先を分析することで生命情報科学教育部の特徴付けができると思われる。また、修士課程入学時から博士課程への進学を考えている学生向けに、修士・博士一貫コースを設けたほうが良いかもしれない。博士課程の年代は親の定年退職と重なることが多く、学業とバイトの両立で苦しむ学生も少なくないと思われるので、可能であれば学費減額や奨学金などのアドバンテージをつける。
 
・演習の充実、学生談話室の設置。
 
・企業からの講師として、企業現場の話を多くするなど、この講義でしか聞けない内容を充実するのが良いと考えています。
 
  ・大学の研究教育に次ぐ役割として産学連携・技術移転が叫ばれている今日、学生さんは、研究内容が、いかに社会の役に立つか(産業化などに結びつくか)という点にも興味をもちはじめているようです。従って、その視点も含めた講義を行うと宜しいのではないかと思います。(既に、そのように講義されていらっしゃるのかもしれませんが)
 
・これまでにも授業などについては改善に努めてきた。環境の改善策としては、講義室の壁や掲示板に最近の研究成果等のトピックスを掲示するなどの工夫が考えられる。また、受講者数に応じた授業形態をとるべきかもしれない。受講者が1〜2人という少人数の授業の場合には、講義室ではなく会議室でテーブルを囲んで授業をおこなうなどの自由度があってもよい。
 
・やはり魅力ある授業内容に尽きると思います。教員が工夫するしかないのではないでしょうか。ホットな話題や技術を現場の人間が話すことで学生を惹きつけられると思う。技術・研究の優れた人間の講習を受けることは非常に良いと思う。

●今後開講すべき講義・演習科目

・Stem cell biology、幹細胞生物学は発生生物学と再生医学あるいはゲノミクス関連の基礎に今や必須であると考えられます。更に、昨今のこの領域のめざましい進展とそれに伴う社会の関心の高さからももう少し、重点的に講義をしてもいいと思います。
 
・昨今のゆとり教育の弊害が表れ始めている社会情勢のなかで学生は行政の被害者としての側面も持っていることを重視し、基礎学力の充実にも時間を割いていいのではないかと考えます。
 
・生命現象のモデリングとシミュレーション,生命科学における統計処理、統計解析ともに富永(産業技術総合研究所)が担当可能。
 
・バイオ関連企業やバイオインフォマティクス関連企業などの企業分析 (講義というより就職指導か?)
 
・科目の提案は特にないが、現在以上に講義・演習の種類を増やすのがよいとは思わない。隔年で、開講するのであれば増やすことも可能であろう。
 
・大学の社会貢献としての産学官連携やコンプライアンス(利益相反等)は、今後益々重要となります。このような分野の講義は増やすべきではないでしょうか。

●要望事項

・演習のための設備や器具を近隣講座などで借りることがあると聞いているが、特に器具については、定員も増えていることもあり、今後も不足する可能性がある。
 
・現在は演習用の設備がある程度整っていて、演習内容もある程度決まってきているので、費用としては毎年使う消耗品程度で、十分と思われます。

●その他の意見

・大学院は個人の知及びスキルを伸ばすだけではなく、学生同士のつながりをつくることが今後の人生において重要な糧になると考えています。学生同士だけでなく、教師と学生(メンターだけでなく、他のラボの先生とも)とのつながりを築く良い機会ではないかと思います。そのためにも、年1回のリトリート(retreat)の開催はいかがでしょうか。Harvard, Dept. of Molecular Cellular and Biologyでは大学院生が主体に発表会と交流会を開いていました。ラボの枠を超え、学生同士、先生と学生がざっくばらんに様々な意見交換が行われていました。ただ勉強して、研究して卒業では、ほとんどラボ内で完結してしまうような2年間はもったいないように思ってしまいます。まったく独り言にちかい意見で申し訳ございません。
 
・私は、講義を担当しているだけで、自分の分野に指導している大学院の学生がいるのではないので、このアンケートで回答できる項目は少ないです。ご容赦下さい。
 
・修士・博士課程の在学中から気になっていたことだが、実質的には「生命情報科学教育部」ではなく「生命科学教育部」になっている。原因のひとつとしては、生命情報科学教育部には情報科学系のバックグラウンドを持つ学生が少ないことが挙げられる。個人的には、情報科学分野の学部生へのアピールや大学院入試問題の設問、外研学生の受け入れなど、今後対応が必要ではないかと思う。
 
 ・参加者が多い演習では、いくつかに分割することが必要になる場合もあろうかと思う。そのような場合は、4月開講と10月開講のように時期をずらして複数回実施するような対応も考えられよう。
 
・うちの研究室のように外部キャンパスで研究を行う学生にとって、週に何回も一、二コマのためにお茶の水に断続的に行くのは効率が悪いので、集中講義システムは非常に良いカリキュラムだと思います。ただ、せっかくの集中講義が6月に完結せず、一部9月10月に散発的に開講される点はもう少し改善の余地があるかと思います。9月以降は落ち着いて研究に専念できるよう、なるべく6月までに空き時間をなくして(夕方の講義時間の有効活用など)集中して終えられるようにするか、9月以降はある程度弾力的な運用をしていただけると良いかと思います。昨今製薬会社などの就職試験が非常に早く始まってしまうという状況があり、M1から研究室を変わった学生さんにとって、9月くらいまでまったく研究に集中できない状況だと、大学院に入って単位はたくさんとったけど、自分の研究テーマさえまだ理解できてなくて、就職試験でプレゼンする内容がまったくなく、他大学で4年生から同じ研究室で1年半研究を続けてきた学生に比べてかなり不利な事態に陥る可能性もあります。せめて8月以降は研究に集中できる実質的な運用ができればよいのではないかと思います。

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