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先輩からのメッセージ 【横山賢司】

横山賢司

横山賢司

卒業年次:平成20年
出身大学:浜松医科大学医学部
初期臨床研修:東京医科歯科大学
サブスペシャルティ:心臓血管外科
外科研修3年間での一般外科手術件数:488 (術者172)

心臓血管外科医を志したきっかけは?
私は医師を志した頃から外科は診断より治療に重点をおいていると感じており、外科医になりたいと憧れていました。学生時代の臨床実習で心臓血管外科をローテートした際、心臓を止めたり動かしたりするダイナミックな手技と、それと相反するような弁置換や冠動脈バイパスの繊細さや美しさが、手術の流れの中に共存しているこ とに魅了されました。この学生時代の経験が大きなきっかけだったと思います。さらに初期研修で心臓血管外科をローテートした際は、周術期管理のモニタリング法や処置の多様さにも興味を惹かれ、最終的に心臓血管外科医への道を決断しました。
東京医科歯科大学外科専門研修プログラムの魅⼒は?
大学と関連病院は非常に密接な連携を取ってプログラムを運営しており、修練医にはそれぞれの習得段階に応じて、次のステップに進むための臨床経験や手術手技、また学会・論文発表などの機会を与えられます。これにより次の段階に進もうという意欲が強まります。与えられた課題をこなせば、それに対する指導と次の段階の課題 が与えられ,心臓血管外科医として独り立ちするために一段階ずつステップアップしていく育成の環境が整っていると思います。その環境を糧に成長できるか否かは自分の取り組み方に大きくかかっている、と日々の診療で感じています。
これから心臓血管外科を志す⼈にメッセージを
心臓血管外科は外科系診療科の中で術者として独立するのに最も長い年月を要するように思えますが、様々な経験から得られる予測能力や多様な手技の積み重ねがなければ、手術や周術期管理で突然大きな合併症を起こすこともあり得るcritica lな診療科だと考えています。それだけに術後に患者さんが術前よりQOLを上げて退院・ 外来通院される姿を拝見するときは本当にうれしく思えます。道のりは長いと思いますが、他では得られないやりがいのある診療科です。やる気と根気のある先生方に是非参加して頂きたいと思います。