ごあいさつ

運動器外科学准教授 古賀 英之
運動器外科学准教授 古賀 英之

古賀准教授からのご挨拶

東京医科歯科大学大学院運動器外科学講座のホームページへようこそ。

大学院運動器外科学は東京医科歯科大学医学部整形外科を母体にした大学院の教室で、臨床科としての整形外科の中で、主に四肢の関節外科を担っています。 また運動器外科学講座は、寄附講座である軟骨再生学講座、関節機能再建学講座と一緒に、関節機能に関わる臨床研究、基礎研究を行っています。

本講座は2000年4月に運動機能再建学として、先代教授の宗田大先生のもと開設されました。その後2004年より運動器外科学に分野名を変更し、現在に至っています。

臨床分野における本講座の最大の特徴として、1994年より世界に先駆けて行っている、膝前十字靭帯損傷に対する2重束再建術が挙げられます。 その後の様々な臨床的、バイオメカニカル的な検討に基づいた術式の変遷を経て、現在の術式である4つ折りの半腱様筋腱を用いた解剖学的遺残組織温存2重束再建術を確立させています。

またスポーツ外傷や変形性膝関節症における治療を考える上で、膝関節において重要な荷重分散機能を担っている半月板に注目してきました。 私たちは半月板の再生と治癒促進についての基礎研究、ならびによりよい半月板手術方法の開発をめざした研究を行ってきました。 特に近年では半月板が荷重部よりも外方に飛び出してしまい機能しなくなってしまう、逸脱という病態に着目しています。 これまでこの病態に対する有効な治療法はありませんでしたが、私たちは世界初となる新たな手術法として関節鏡視下セントラリゼーション法を考案し、良好な成績をあげています。 また当院再生医療センターとの共同研究により、滑膜由来間葉幹細胞を用いた軟骨・半月板損傷に対する再生医療において、主に臨床面で貢献しています。

さらに臨床研究としては当院ならびに共同研究施設において、日本で初めてとなる膝前十字靭帯損傷・半月板損傷に対する多施設共同研究を開始し、 前十字靭帯再建術および半月板損傷に対する手術においてより高いエビデンスを国際的に発信しています。

一方で変形性膝関節症に対しては、その程度に応じて高位脛骨骨切り術や人工膝関節置換術を行っています。 高位脛骨骨切り術は通常やや外反膝(X脚)になるように矯正を行うのが一般的ですが、私たちはやはりその多くの症例で見られる半月板の逸脱に注目し、矯正の程度を中間位とし、半月板セントラリゼーション法と組み合わせて手術を行っています。 また人工膝関節置換術においては当院で開発した人工関節を用いています。 また両膝に変形がある患者さんに対しては両側同時に手術を行うことにより、患者さんの負担を少なくすることを心がけています。

また膝関節痛に対する保存的治療に対する研究として、膝関節の疼痛機序に関する研究を行っており、変形性膝関節症の動物モデルを用いた疼痛機序の解明、 また基礎研究に基づいた膝疼痛の客観的指標の確立、ならびに変形性膝関節症に伴う膝疼痛の緩和を目的とした治療法である圧痛点ストレッチ法の効果の検証を行い、 膝関節の疼痛をいかに和らげることができるかを明らかにしようとしています。

このホームページが多くの関係者の方に有意義な情報を共有し、運動器疾患の正しい方向性を示せるよう、今後も新たな情報を発信していけるように私たちは努力を重ねています。 特に関節疾患の治療にお困りの方がこのホームページにたどり着いたときに、少しでもその解決の一助になれるようであれば幸いです。

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