トップページ > TMDUニュース【記事一覧】 > 個別記事


新しいシミュレーション実習室の稼働開始


 歯学科の模擬診療教育用歯科臨床基礎実習室、いわゆるマネキン実習室が全面改修され、10月より稼働を開始しました。

【全体レイアウトについて】
通路幅を従来の2倍以上に拡張して、教員及び学生共にゆとりを持った動線を確保しました。また、従来の石膏コーナーであった小部屋にも実習机を設置し、部屋を仕切る扉を設置したことで、少人数での実習や別個の実習が可能になりました。
【実習机本体について】
 高性能マイクロモーターや超音波スケーラーなど、歯科用ユニットと同等の装備を設置したことにより、臨床により近い環境で実習を行うことが可能となりました。なお、高性能マイクロモーターは、その回転数を表示及び繊細な調整が可能なため、処置内容や使用する切削器具に合わせた適正な回転数を学習することが出来ます。また、可動範囲の広い胴体付のマネキンとインスツルメントハンガーにより、臨床実習開始前の学生に対して、 患者を想定した正しい診療ポジションを確保することが出来ます。

 本実習室は、上記のような歯科用顎模型を装着してシミュレーション実習を行う従来型のマネキン実習システムに加え、近年急速に発展・進歩したマルチメディアやIT機器を多く取り入れています。
 本学既存のeラーニングサーバとも連携し、各学生は、自分のユニットでデモンストレーションムービーをオンデマンドで視聴したり、過去に履修した収録講義を閲覧したりできます1)。また、本学独自に開発した医歯学シミュレーション教育システムとも連携しており、同時期に学習するコンピュータシミュレーション教材2)も、同じユニットから実施できます。
 さらに、教員ユニットと学生ユニットはテレビ会議システムを介して接続されており、教員と任意の学生または学生グループの間で、映像・音声による双方向通信が可能です。従来通り、近くにいるインストラクタがマンツーマンで指導することはもちろん大切ですが、離れた教員ユニットや別室にいる他のインストラクタの遠隔指導を受けることも可能となっています。
 また、本学既存の診療室―講義室同時中継装置3)とも連携しており、診療室や講義室と同時中継で接続することも可能です。
 高解像度のカメラ、資料提示装置と共に活用されることで、患者に触れる前の臨床基礎実習が、より臨場感のある、臨床現場に即したものとなるよう期待されています。
【学務部教務課】
歯学部教育委員会  荒木孝二委員長
          木下淳博委員

関連リンク:
  1. 附属図書館e-learning

  2.    http://lib.tmd.ac.jp/e-learning/pages/e-learning.html
  3. 医歯学シミュレーション教育システムの構築

  4.    http://www.tmd.ac.jp/dent/tokushoku/tokushoku02.htm
  5. ICT活用教育と従来型臨床現場実習の連携

  6.    http://www.tmd.ac.jp/dent/program/ict01/index.html



大山学長に機器の操作を実践して見せている田上歯学部長。


実習室の教員ユニット。後ろに、学生用ユニットが並んでいる。


実習デモ室の教員用ユニット。




東京医科歯科大学広報室
総務部総務課広報掛

right
space
copyrightこのサイトについてお問い合わせプライバシーポリシー
東京医科歯科大学
e_name Sitemap
   
go to english page
retop 大学案内 教育研究組織 附属病院 採用・公募 学内専用情報
spacer