東京医科歯科大学難治疾患研究所細胞制御学分野の山梨裕司教授と樋口理助教授らの研究グループは、長崎大学の本村政勝講師、東京大学の秋山徹教授ならびに岩倉洋一郎教授らのグループとの共同研究によって、運動神経からの指令を骨格筋に中継する特殊なシナプスである神経筋接合部の形成に必須のタンパク質を発見し、Dok-7と名付けました。このことにより、神経筋接合部の機能不全によって発症する先天性の筋無力症や自己免疫異常によって発症する重症筋無力症の病態解明とそれに基づく診断法の確立、さらにはDok-7の機能制御を基盤とする新たな治療法の可能性が示されました。この成果は、米国科学誌Scienceの6月23日号に発表されました。
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山梨 裕司 教授 本学難治疾患研究所 細胞制御学分野
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