免疫逃避型(E484K変異)変異株を含む 多様な市中流行株の感染事例を確認
2021.04.08
東京医科歯科大学大学院医歯学総合研究科ウイルス制御学分野の武内寛明(たけうち ひろあき)准教授・医学部附属病院病院長補佐、難治疾患研究所ゲノム解析室の谷本幸介(たにもと こうすけ)助教、リサーチコアセンターの田中ゆきえ(たなか ゆきえ)助教らによる本学入院患者由来SARS-CoV-2 ゲノム解析プロジェクトチームは、木村彰方(きむら あきのり)理事・副学長・特任教授および貫井陽子(ぬくい ようこ)医学附属病院感染制御部・部長との共同解析により、2021 年2 月から3 月中旬までの期間において、本学病院への入院または通院歴のあるCOVID-19 患者から、免疫逃避型変異(E484K変異)系統株のさらなる感染事例だけでなく、国内系統株に新規変異が認められるなど多様なウイルス株の市中感染事例を確認しました。
【ポイント】
- 2021年2月から3月中旬までにおいて、東京医科歯科大学医学部附属病院に入院または通院歴があり、お互いに関連性が認められない複数のCOVID-19患者から、新たな変異を有する国内流行系統株を確認しました。
- 全ゲノム解析プロジェクト第2報に引き続き、免疫逃避型変異(E484K 変異)を有する系統株の市中感染事例を複数確認しました。