感染予防

精神科すぐにできるストレス対処法

2020.04.23

一般の皆様、医療関係者にも役立つ、新型コロナウイルス感染症に負けないマメ知識を、
東京医科歯科大学の専門家に聞きました。

◆協力
東京医科歯科大学医学部附属病院精神科 髙橋 英彦 教授
東京医科歯科大学医学部附属病院 精神科 髙木 俊輔 病院掛主任(医局長)

新型コロナウイルス感染症の影響で緊急事態宣言が延長され外出自粛要請が続いています。そんな中、疲れが取れない、眠れない…などの不調を抱える人もいると思います。いつもと違う生活が長く続き、こころが疲れていませんか?
3つの方法で、不安をやわらげてみましょう。

情報から離れる(テレビを消す/SNSから離れる)

テレビやインターネットでコロナウィルスに関連する話題に触れ続けていると、不安な気持ちが高まることがあります。
情報収集も大切ですが、見るのは決めた時間だけにする等の工夫をしてみましょう。

不安を吐き出す(聞いてもらう/紙に書き出す)

不安な気持ちは、自分1人で抱え込まないことが大切です。
安心して話せる相手に聞いてもらったり、紙に書いてみたりすることで、気持ちがやわらぐことがあります。

体をリラックスさせる(ゆっくり呼吸する/ゆっくり入浴する)

心と体はつながっています。
鼻から息を吸い、口から長くゆっくり息を吐いて、体の力を抜いてみましょう。
また、37~39℃のぬるいお湯に10分以上ゆっくり入ると、副交感神経が刺激され、体とこころの緊張がほぐれます。

日常生活の中で、「上手くいかない」 「いつものように出来なくなった」 と感じることがあるかもしれません。 今は非常時であり、普段出来ていたことがスムーズに出来なくなるのは自然なことです。 出来ない自分を責める必要はありません。大変な中で頑張っている自分をねぎらってあげましょう。

不安な気持ちがずっと消えないときは

安心できる相談窓口にご相談ください。
新型コロナこころの健康相談電話  050-3628-5672
毎週月曜日~木曜日の午前10時~12時(*6月末終了予定)
一般社団法人日本臨床心理士会及び一般社団法人日本公認心理師協会の共同事業です。
http://www.jsccp.jp/info/infonews/detail?no=708
各自治体の子ども家庭支援センター
お住まいの自治体ごとに連絡先が異なりますので、ご利用の際にインターネット等でご確認ください。
0歳から18歳未満のお子様およびその保護者の方がご利用可能な電話相談窓口があります。

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精神行動医科学分野のページでも様々な情報提供を行なっています

田中雄二郎学長メッセージ

新型コロナウイルス感染に正面から取り組む
―大学基金へのご協力のお願い―

全世界が新型コロナウイルス感染という危機に直面しています。これは世界の4 人に1 人が感染し、5000 万人が死亡したスペイン風邪以来の大規模パンデミックとも言われており、大きく世の中を変えることになると思います。
大学自体も、卒業式、入学式が相次いで中止となり、教育はe-ラーニング、研究もコロナウイルス感染関連以外は最低限となり危機的状況です。
もともと、本学は「知と癒しの匠みを創造し人々の幸福に貢献する」という理念を掲げています。
この理念に基づき、東京に位置する医系国立大学としてこの危機に正面から取り組むのは使命だと考えて行動を開始しました。

新型コロナウイルス感染克服を最優先に

新型コロナウイルス感染克服への取り組みを最優先課題としました。
大学病院は高度先進医療を優先すべきだという議論もあります。しかし感染爆発の状況に至れば、そのような姿勢は社会的に許容されないだろうと考え、3月初旬から準備を開始しました。
診療面では、医学部附属病院がこの前面に立ち、集中治療室全体を陰圧化するなどの改装や、病院前に検体採取用テントを設置するなどのハード面の改修を行いました。また、新たに20台の人工呼吸器を購入し、ECMO(人工肺)5台、人工呼吸器82台の体制を敷いて多くの重症患者様の治療に当たっています。
ソフト面では、多くの研究者たちの応援のもと院内感染ゼロを維持するため入院患者様およびコロナウイルス対応職員の院内PCR検査体制を実施しています。また、コロナウイルス感染拡大防止の観点から医学部および歯学部附属病院の通常診療も大幅縮小し、患者様にはご迷惑をおかけしつつ、そのスタッフたちがコロナウイルス対応スタッフの応援に回っています。

このような本学の取り組みの結果、全国でも有数の新型コロナウイルス感染者の治療に当たることができ、その社会貢献を評価して頂き、防護服の寄附や弁当の差し入れなどを頂戴することが出来ました。この場を借りて厚く御礼申し上げます。

しかしながら、病院の改装、医療機器、防護服、検査試薬など諸費用は莫大なものになっており、より良い診療、教育、研究を維持向上させるために、皆様のご支援を重ねてお願い申し上げる次第です。お寄せ頂いたご厚意には必ず報いることが出来ますよう使途も明らかとして、一層の社会貢献に努めて参りたいと思います。
宜しく、ご理解、ご支援のほどお願い申し上げます。

東京医科歯科大学 学長 田中雄二郎

新型コロナウイルス対策基金にご協力ください

東京医科歯科大学は、新型コロナウイルス感染症に正面から立ち向かっています。そのため、病院の改装、医療機器、防護服、検査試薬など諸費用は莫大なものになっており、より良い診療、教育、研究を維持向上させるためには、皆様のご支援が必要です。お寄せ頂いたご厚意には必ず報いるよう、一層の社会貢献に努めて参りたいと思います。宜しく、ご理解、ご支援のほどお願い申し上げます。