● 医学、獣医学、検査技師などの学部教育においては、それぞれが育てるべき専門職像から判断して、就業年数の間に、何を教えるべきかの立場に立って再編成案を考える。また、単なる技能訓練だけでなく、科学者としての素養を身に着けさせるカリキュラムを考える。
● その様な教育体系の中で学ぶべき「寄生虫関連事項」というスタンスを了解すべき。
● 再編成とは、従来の教育内容の厳選と、新規内容の追加、そしてそれら教育内容を時代のニーズに合った形で統合する事である。
● 「寄生虫関連事項」は、微生物学、臨床感染症学、免疫学、病理学、公衆衛生学、国際保険学、熱帯医学などと部分統合するものと思われる。
● このような新規の統合内容を教えられる教員は、払底している。そのため、非専門家であっても学部学生に指導できるための教育ソフトのR&Dが必須である。
● 教育委員会では教材開発を行い、寄生虫学の教員が、寄生虫学を含む統合カリキュラムを担当できる体制の構築を側面援助するのが望ましい。
● 特記すべき事として、全国の寄生虫学者が持つ教育用の映像を電子情報として共有する仕組みの構築が望まれる。
● 実効性のある教材開発、そして流通のために、MLでの意見交換、ワークショップの開催などを、委員会の活動として提案する。
|