センターご案内
ごあいさつ

理事・高等研究院特別栄誉教授 渡辺 守
この度、東京医科歯科大学医学部附属病院では「潰瘍性大腸炎・クローン病先端治療センター」を開設することとなりました。当院では従来から消化器内科を中心として特に他院で治療に難渋した潰瘍性大腸炎・クローン病の診療を積極的に行って参りました。本センターではこれまでの当院での診療経験を生かしつつ、さらに診療科間の連携を密にした体制を築くことにより、病気のあらゆる局面でより迅速かつ適切な診断と治療を提供できるものと自負しています。また、厚生労働省難病研究班の代表施設として全国の診療を統括しつつ、最新の治療を積極的に取り入れ、さらに独自の開発も続けることにより、従来の治療では全く治療ができなかった患者さんにも希望を与える使命を負っていると自認しています。本センターでは医師・職員が一体となって、一人一人の患者さんに対してきめ細かく、時には大胆に診療に取り組み、患者さんが安心して食事をとり社会生活を送ることができるようになって頂くことを目指します。是非一人でも多くの患者さんに受診頂き、共により良い治療を目指して行きましょう。
東京医科歯科大学・潰瘍性大腸炎・クローン病先端治療センターはここが違います!
潰瘍性大腸炎とクローン病は原因不明な腸疾患の為、これまでは治療に難渋することもありましたが、研究の進歩により最近は有効な治療法も多くなってきています。当センターでは「患者さんの腸の状態を適切に判断し治療を行うこと」をモットーに従来から行っていた以下の4つの特長をもつ専門診療を更に充実させていきます。
- 1. 専門性ときめ細かさを両立させた診療を実践しています!
患者数に応じて専門医を育成しており、一人一人の患者さんにきめ細かい診療を日々実践しています。「3時間待ち3分診療」「頻繁な担当医の交替」とは無縁の数少ない専門施設です。 - 2. 負担の少ない検査を心がけ、独自の開発も進めています!
潰瘍性大腸炎とクローン病につきものの内視鏡・消化管造影のような検査を、少ない待ち時間で、適切な時に、苦痛なく受けられる最大限の工夫をしています。更に患者さんの負担を軽減するための新しい検査法として放射線被曝の少ない検査(MRIを利用した小腸・大腸検査:MREC)を放射線科と共同で独自に開発しました。 - 3. 治りにくい患者さんを診ています!
当センターは元々難治例の紹介患者さんが多く、従来の治療で治りにくい場合でも治験や独自の治療法開発などの工夫をして治療を行っています。また当センターが厚生労働省研究班の代表施設であることから、治療法に関する最新の情報をいち早く入手し、絶えず最先端の知識を治療法の選択に生かしています。 - 4. 治療のゴールが違います!
「病気を治すこと」だけでなく、それ以上に通常の日常生活・食事をして頂くことを常に目指した治療を実践している数少ない専門施設です。
「難病のトータルケア」を実践するため5つの診療科・部門が一体となってあなたの診療を担当します!

