第10回生体医歯工学共同研究拠点国際シンポジウム (The 10th International Symposium on Biomedical Engineering)を開催
本共同研究拠点の活動の一環である生体医歯工学共同研究拠点国際シンポジウム(ISBE)を2025年10月30日(木),31日(金)の2日間,東広島芸術文化ホール くららにて開催しました。本年度は広島大学が幹事校となり本シンポジウムをまとめました。なお,広島大学の特徴である半導体技術に関するワークショップ(International Workshop on Nanodevice Technologies: IWNT)との共催となりました。
広島大学の越智光夫学長による開会メッセージ,文部科学省,科学技術・学術政策局,大学研究基盤整備課長の俵幸嗣氏による挨拶,広島大学,副学長の金子慎治教授による開会の辞の後,拠点代表の東京科学大学生体材料工学研究所の影近所長による拠点紹介が行われました。その後,2日間にわたって,ISBEとIWNT合わせて海外研究者10名を含む15件の招待講演が行われました(ISBE 12件,うちISBE海外研究者8人)。また,ポスター発表は123件に達しました。参加者は326名(うち,海外研究者24人)でした。
バイオ・材料・医療応用などでは,プロバイオティクスによる口腔健康改善,オルガノイド形成の微小環境設計,光学イメージングによる血流・創傷診断,超分子構造を用いた化学・バイオセンサーなどが報告されました。半導体関連では,バイオ応用向け化学イメージセンサー,MoS₂の原子スケールプロセス,放射光X線によるパワー半導体欠陥の非破壊観察,Ni-W合金の分子動力学解析など基礎から応用まで幅広く報告され,活発に議論されました。ポスター発表では,Award対象69件の中から8件のPoster Awardが選出され,最終日に授与式が行われました。
海外研究者との交流や拠点研究者同士のコミュニケーションが対面で実施され,緊密な連携を図ることができ,本拠点のさらなるグローバル化が期待されるシンポジウムとなりました。
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