生体医歯工学共同研究拠点

東京都と医工連携セミナーを開催

生体医歯工学共同研究拠点は成果の実用化と企業との連携を深化させるため,東京都医工連携HUB機構と連携して,WEB形式での医工連携セミナーを開催していますセミナーの対象者は,東京都内の医療機器の製造販売メーカ約700社です。

今回は2025年11月27日に「アカデミア発,医工連携スタートアップの最前線」をテーマにものづくり企業との連携の観点から開催しました。講師は拠点の4研究所から1名ずつ選出された下記の方々です。

東京科学大学 生体材料工学研究所 松元亮教授

東京科学大学 未来産業技術研究所 西迫貴志准教授

静岡大学 電子工学研究所 佐々木哲郎教授

広島大学 学術・社会連携室 花之内健仁教授

当日のWEB参加者は82名(製販企業23名,ものづくり企業2名,臨床機関6名,研究機関19名,行政・公的機関7名,関係者11名,その他14名)でした。

セミナーでは初めに東京科学大学 生体材料工学研究所の宮内昭浩特任教授から拠点の概要が紹介され,特に翌月から始まる共同研究の公募がアナウンスされました。その後,花之内教授から「スタンフォード大学Biodesignでの経験と開発事例紹介」,松元教授から「ホウ素化合物の”可逆的な結合“を活用した新しいバイオ材料とものづくり」,西迫准教授から「医工連携に向けたマイクロ粒子流体プロセス技術の研究」,そして佐々木教授から「レーザーと半導体デバイスで実現するテラヘルツ技術が目指す医療品検査」と題し医工連携を軸とした講演をいただきました。

各先生が得意とする技術の紹介,すなわちTechnology-push型のアプローチに加え,今回はデザイン思考に基づいたスタートアップに関する内容など,医工連携による起業に関して大変,刺激的なセミナーとなりました。最後に日本医工ものづくりコモンズ理事長の慶応大学 谷下一夫名誉教授からコメントをいただき,閉会となりました。

本拠点は今後も東京都と連携した医工連携に関するセミナーを開催していく予定です。

講演会のチラシ
講演会のチラシ