生体医歯工学共同研究拠点

東京都と医工連携セミナーを開催

生体医歯工学共同研究拠点は成果の実用化と企業との連携を深化させるため,東京都医工連携HUB機構と連携して,WEB形式での医工連携セミナーをシリーズ化しました。セミナーの対象者は,東京都内の医療機器の製造販売メーカ約700社です。

今回は令和4年12月8日に「明日の医療技術を目指すアカデミア発ベンチャーの挑戦」をテーマに,静岡大学電子工学研究所の青木徹教授,広島大学ナノデバイス研究所の黒田章夫教授,東京工業大学未来産業技術研究所の進士忠彦教授,東京医科歯科大学生体材料工学研究所の池内真志教授の4名の先生方にご講演頂きました。当日のWEB参加者は90名(製販企業39名,ものづくり企業14名,臨床機関3名,研究機関16名,行政・公的機関1名,関係者11名,その他6名)でした。

セミナーでは初めに東京医科歯科大学生体医歯工学共同研究拠点の宮内昭浩特任教授から拠点の概要が紹介されました。その後,青木教授から高感度・高コントラスト・高解像度・低ノイズのX線イメージング技術,黒田教授からエクソソームの抽出技術、進士教授から体内植え込み用補助人工心臓やECMOなどで利用される使い捨て遠心血液ポンプ,池内教授から細胞塊(スフェロイド)の低コスト量産技術などをご紹介いただきました。

各技術の特徴に関する質疑に先立ち,今回はベンチャー経営の観点として資金調達や事業戦略などもディスカッションされ,大学が有する技術をいかに社会還元するのか短い時間でしたが参加された医療機器の製造販売企業の今後の経営の一助になったかと思われます。

講演会のチラシ
講演会のチラシ