生体医歯工学共同研究拠点

広島大学でCMOS実践プログラム・CMOSアドバンスドコースを開催

 広島大学を中心として2023年に発足した、「せとうち半導体共創コンソーシアム」の高度人材育成事業として、集積回路試作実習(CMOS実践プログラム)と半導体産業を構成する幅広い技術講義(CMOSアドバンスドコース)を開催しました。

「CMOS実践プログラム」

 スーパークリーンルームでのCMOSデバイス・集積回路試作を中心に、設計・試作・測定および半導体デバイス・プロセスに関する講義を行うプログラムです。
 2023年度は12月11日(月)から16日(土)までの6日間で開催し、参加者数は総勢20名、うち半導体関連企業の社会人19名、文科省ARIMマテリアル先端リサーチインフラ研修プログラムから参加の他大学職員1名でした。
 半導体メーカーからの参加者だけでなく関連企業の方も、設計からプロセス全体を流し最後に自ら設計した回路が機能することを確認するまで一貫して体験することで、全体像の理解を得られ、参加者同士の交流も含めて大変好評な教育プログラムとなっています。

CMOS実践プログラム

「CMOSアドバンスドコース」

 半導体用途・先端半導体製造・装置・部品部材・素材・ファシリティー・環境といった幅広い分野の専門家から、原理や基礎から最先端技術、将来の課題と解決への取組みについて学ぶプログラムです。
 対面講義とサテライト会場でのオンライン講義を実施し、対面受講者は同じ受講者が1年間のコース全体を通して参加としました。
 2023年度は、全5回、通算8日間で20講義を実施し、対面会場ではコンソーシアム会員団体および学生から選抜された方など50名、また、会員団体と関係大学に設置された30か所を超えるサテライト会場では毎回200名以上の聴講があり、年間でのべ1200名を超える聴講となりました。
 半導体製造のみでなく、AIや環境等の将来の半導体用途や関連産業を含む全体像の理解と、受講者同士や講師とのディスカッションを通じて人的交流を深めることができるコースとなっています。

CMOSアドバンスドコース