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センター長あいさつ
 



東京医科歯科大学医歯学教育システム研究センター・
クリニカルスキルス・ラボラトリーの運用に当たり
センター長 奈良信雄

 昨今の医学・歯学教育においてもっとも重要視されるものの一つが臨床実習です。とくに医学部学生・歯学部学生が医療チームの一員として診療に参加し、医療に必要な態度・技能を自らが習得することが求められています。こうした考えからクリニカル・クラークシップが全国の医学部・歯学部で積極的に導入され、進められています。
ただ、いくら重要とはいえ、実際の患者さんに対する医療行為の中で学習するには、当然ながら制約があります。たとえば異常な心雑音の聴取を学ぼうと思っても、そのような心雑音を示す患者さんがいなければ学習はできません。また、救急蘇生術を学ぶにも、常に緊急性のある患者さんがいるわけではありません。皮膚縫合手技など、いきなり患者さんに対して行うこともできません。
こうしたことから、シミュレーション教育の必要性が叫ばれ、モデルを用いて種々の医療・歯科医療手技を学ぶことが盛んになってきています。
東京医科歯科大学医歯学教育システム研究センターでは、このようなシミュレーション教育の重要性を鑑み、シミュレーション教育に必要な学習教材を徐々に整え、平成17年7月にはスキルス・ラボラトリーとして正式にオープンすることができました。主としてスキルス・ラボラトリーTは医科系、スキルス・ラボラトリーUは歯科系のシミュレーション教育を行うように設定してあります。
このスキルス・ラボラトリーでは、医学部学生・歯学部学生が使用するのはもちろんですが、研修医、看護学生・看護師、その他のコメディカルの臨床実習にも活用され、実績を上げてきています。それだけでなく、全国共同利用施設としての立場から、当スキルス・ラボラトリーでは、シミュレータを用いた医学・歯学教育のあり方や効果を研究し、かつスキルス・ラボラトリーの効率的な運用法などを研究する使命をも帯びています。また、スキルス・ラボラトリーを用いた医学生・歯学生の臨床技能の学習到達度を評価する研究も行っています。これらの目的のためには、別府講師が中心となり、利用状況や効果を調査研究しています。こうした調査研究を基にして、より効率的なシミュレーション教育を用いた医学・歯学教育の向上を目指しているわけです。
高価な機器・器材を設置している以上、運用に当たっては細かな規定を設けてあります。こうした約束事を遵守していただき、ぜひともスキルス・ラボラトリーを積極的にご活用いただければ幸甚です。

 

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