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チリ国に中南米の研究拠点を開設
「早期大腸癌診断と治療」に関する研究拠点構築を目指す


 東京医科歯科大学は、チリの代表的な私立病院クリニカ・ラス・コンデス(CLC:アルフレッド・シェーンヘアーCEO)との間で、中南米の研究拠点として、ラテンアメリカ共同研究センター(LACRC)開設に関する合意書をこのほど締結しました。
 本年11月CLC・シェーンヘアーCEOら一行が訪日し、東京医科歯科大学の中南米における研究拠点形成に向けて、具体的な在り方等について協議を行いました。当該協議及び合意書調印式には、両国政府から外務省中南米局南米課外務事務官及び在日チリ大使館公使が参加しました。
 CLC内に開設されるLACRCは、CLCがチリで、主導的に開催する大腸癌の集団検診を通じて得た研究試料及び新たな研究課題等について、医歯大がCLC及びチリ大学他学術機関と協働して、臨床研究から基礎医学研究をも含めた横断的な研究を行うための研究施設です。
 医歯大とCLCは、既に今後チリ国家プロジェクトに展開する可能性の高い、チリ及び中南米における大腸癌集団検診プログラムに協力することに合意しています。そして、医歯大は国際医療社会への貢献のために、中南米での教育・研究・国際貢献活動の展開を目指していることから、CLCと臨床・科学・学術協力に関する協定を締結し(本年7月)、協力体制が構築されています。
 当該研究拠点開設の第一の目的は、チリ及び中南米諸国の医師・研究者に対する、大腸癌の早期発見と診断・治療に関する日本式手法を教育することです。既に本年8月、チリCLC内で開催された、チリ及び中南米諸国における大腸癌早期発見と診断・治療法に関する研修コースには、東京医科歯科大学の5名の教員が参加し、指導を行いました。こうした活動を通じて、医歯大は、当該癌研究の更なる発展、当該活動の機動的な展開には医歯大の教員・研究者を現地に常駐させることが必須であると考え、CLC内のLACRC開設を決めました。このLACRCへは、来年4月には医学部人体病理分野の教員が派遣される予定であり、また同8月にはLACRC開設記念式典も挙行する予定です。
 なお、現在チリでは建国200周年人材育成基金の中で国費留学生派遣体制を確立していますが、医歯大はその留学生受入に向けた準備も進めています。
【学術国際部学術連携・国際課】




11月4日LACRC設置に関する合意書調印式


調印式にて握手する医歯大・大山学長とCLC・シェーンエルCEO


11月5日在日本チリ大使館を表敬・打合せ




東京医科歯科大学広報室
総務部総務課広報掛

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