東京科学大学 核酸・ペプチド創薬治療研究センター
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ごあいさつ

東京科学大学 核酸・ペプチド創薬治療研究センター(TIDEセンター)は、基礎医学、臨床医学、構造生物学、データサイエンス、核酸化学、ペプチド化学、高分子工学、薬理学、薬物動態学、毒性学、製剤学などの異分野の専門家が結集し、コンバージョンサイエンスを推進し、核酸・ペプチド創薬といった我が国の中分子創薬を先導するセンターです。

当センターは、ヘテロ核酸やsiRNAを含む核酸医薬創薬、mRNA医薬やペプチド医薬などの中分子医薬創薬、特殊デリバリー技術やクライオ電顕による構造デザイン技術などの旧東京医科歯科大学で長年培ってきた高い独創性と汎用性を持つ技術を基盤として集約し、中分子創薬に特化したアカデミア初の創薬治療研究センターとして、初代センター長である横田隆徳元教授のご尽力のもとに、2022年に設置されました。通称名であるTIDEセンターは、核酸のnucleoTIDEとペプチドのpepTIDEに共通のTIDEから命名されました。

TIDEセンターでは、医学系研究から見出された治療対象としての標的遺伝子・標的分子に、工学系研究から生まれた高い物性を有する化合物や構造分子の要素技術を融合することで、次世代の分子標的創薬に積極的に取り組みます。さらに、創薬技術や要素技術の改良や単なる臨床応用に留まらず、確かな生物学的・病態生理学的な分子基盤に基づいた医薬品の創生を目指します。2024年10月には、東京医科歯科大学と東京工業大学が統合して東京科学大学が設立されましたが、2つの大学の統合によって、TIDEセンターの理想的な体制が完成したと言えます。そのような土台の上で、2025年4月からは体制を一新し、これまでの創薬研究の社会実装を加速させ、早期に実現するとともに、新たな臨床的ニーズに応じた基盤的創薬研究を推進します。さらには、これからの中分子創薬に必要不可欠なゲノム創薬にも取り組んでいきます。

具体的に軸となる研究としては、新型コロナウイルスを含む感染症に対する創薬研究、アルツハイマー病やがん、変形性膝関節症などのコモンディジーズに対する創薬研究、これまでは治療法の開発自体が困難であった希少疾患や難病の患者様に個別化医療を提供する“N of 1”創薬研究の3つを設定しています。

私たちの最終的な目標は、中分子創薬の革新的な医薬基盤技術を創り出し、多様な患者ニーズに応える新規医薬品をアカデミアから提供することです。東京科学大学では、核酸・ペプチド創薬の叡智を集結し、私たちの創薬技術力を医薬品開発に直結させ、アンメットニーズの高い患者様に提供する医薬品開発を推進し、すべての人に対する「トータル・ヘルスケア」の実現を目指します。

令和7年4月1日
東京科学大学
核酸・ペプチド創薬治療研究センター長  程 久美子

研究内容
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研究実績
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随時アップデート、更新を行なっています。
参加研究室
東京科学大学内における
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