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Laboratory of Molecular Neuroscience
本分野の最終目標は、記憶・学習などの脳高次機能の分子、細胞レベルでのメカニズムの解明です。 現在そのために、複数電極により多点同時計測や光学的測定法を用い、脳の活動を計測することがおこなわれています。 しかし、現在の方法は時間・空間分解能に限界があり、細胞レベルで高次機能を解析するためには不十分です。 そこで我々の研究室では、さまざまな遺伝子改変動物を駆使し、脳の神経活動と記憶・学習の対応関係を解析し、脳高次機能の分子・細胞レベルでの解明をめざします
最近のニュース

2021年3月17日 New !
修士課程の加藤美波さんと松浦稜君が、修士号を取得し卒業しました。
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2021年3月11日 New !
研究実践プログラムで分子神経科学で研究を行なっている松野弘和君が、「遺伝学的ツールを用いた脳領域特異的なアストロサイトの機能解析」について、成果報告会で研究成果を発表しました。


2021年3月10日 New !
東北大学の松井広研との共同研究の論文が、J Neurosci誌に掲載されました。
てんかんが、発作の繰り返しにより重症化するメカニズムを明らかにしました。てんかんによる神経細胞の過剰興奮が、アストロサイトの細胞内をアルカリ化し、gap junctionの機能を障害することにより、細胞外K+イオンの除去を障害し、てんかん発作を悪化させることを明らかにしました。
https://www.jneurosci.org/content/41/10/2106.long


2021年2月26日 New !
ゲノム編集を応用した遺伝子治療に対する現状を解説した総説が出版されました。
「ゲノム編集技術を応用した製品開発とその実用化」(ISBN:978-4-86104-827-2)
第6章第6節「ゲノム編集を応用した難病に対する遺伝子治療の開発とその課題」


2021年1月30日 New !
世界脳週間のイベントの一環として、高校生向けに「グリア細胞と脳機能」に関する講演を行いました。


2020年10月13日 New !
分子神経科学の助教の公募を開始しました。
http://www.tmd.ac.jp/mri/files/koubo/2020/koubo2020_04.pdf


2020年9月30日 New !
石田紗恵子助教が東京大学医科学研究所に転出しました。
分子神経科学には4年7ヶ月在籍し、大学院生の指導に貢献してくれました。


2020年9月18日
6月26日のグルタミン酸輸送体GLT-1が偏頭痛の前兆に関与することを明らかにした論文のプレスリリースの英語版がEurekalertに掲載されました。
▼EurekAlert!.英語版
https://www.eurekalert.org/pub_releases/2020-09/tmad-pti091720.php
▼EurekAlert!.日本語版
https://www.eurekalert.org/pub_releases_ml/2020-09/tmad-5091720.php


2020年9月7日
慶應大学の田中謙二研、OISTの銅谷研との共同研究の論文がNeuroimage誌に掲載されました。
分子神経科学で作成した繰り返し行動を示すマウスを、diffusion functional MRI法 (DfMRI)を用い、全脳で解析した論文です。
DfMRIは血流に影響されずに、脳の活動や機能的結合を測定できる方法です。
解析の結果、繰り返し行動を示すマウスの脳では、大脳皮質ー線条体ー視床回路の機能的結合や神経活動の伝播に異常が見られ、その結果、大脳皮質ー線条体ー視床回路の活動が過剰なることがわかりました。
繰り返し行動は、強迫性障害・自閉症・トゥーレット症候群などで見られる行動異常で、その治療法の開発に貢献できる結果です。
https://reader.elsevier.com/reader/sd/pii/S1053811920308041?token=75DD7FBC7DA34B519871928CB577F366906B2378CBEFF3751715DD535EF9062C81A2BA78BD7D0A130C162E4F076830FF


2020年8月26日
広島大学の相澤研との共同研究の論文がJ Neurosci誌に掲載されました。
側坐核のドーパミン神経伝達が尾懸垂試験における行動選択に重要な役割を果たすことを明らかにした論文です。
Cuiさんが院生から始めたプロジェクトがまとまりました。
https://www.jneurosci.org/content/jneuro/early/2020/08/26/JNEUROSCI.0444-20.2020.full.pdf


2020年8月10日

精神疾患におけるグルタミン酸輸送体の役割を解説した総説が臨床精神薬理誌に掲載されました。
「グルタミン酸トランスポーターと精神疾患」


2020年8月4日
緑内障の発症に強く関与するグルタミン酸トランスポーターEAAT1の変異を同定した論文がBBRC誌に発表されました。
グルタミン酸トランスポーターEAAT1 (GLAST)欠損マウスが正常眼圧緑内障と同じ症状を示すことから、緑内障患者さんのEAAT1の全エクソンの配列を解析し、緑内障の発症に強く関与する変異を同定しました。さらに、同定された変異の中に、EAAT1の機能を障害する変異があることを明らかにしました。
EAAT1 variants associated with glaucoma


2020年7月22日

名古屋大学との共同研究の論文がTranslational Psychiatryに掲載されました。
遺伝子ARHGAP10の変異が統合失調症の発症に強く関連することを、ゲノム解析・モデル動物・患者由来iPS細胞の解析により明らかにした論文です。
https://www.nature.com/articles/s41398-020-00917-z.pdf


2020年7月15日
慢性疼痛におけるグルタミン酸輸送体の役割を解説した総説が日本臨床麻酔学会誌に掲載されました。
「慢性疼痛におけるグルタミン酸輸送体の役割」


2020年6月26日
グルタミン酸輸送体GLT-1が偏頭痛の前兆に関与することを明らかにした論文が、GLIAに掲載されました!
Glial glutamate transporter GLT-1 determines susceptibility to spreading depression in the mouse cerebral cortex.
glia(論文)

プレスリリースを行いました。
プレスリリース資料


2020年5月21日

岡山大学の宝田剛志教授と難治疾患共同研究拠点の共同研究課題として採択された課題の成果がBBRC誌に発表されました。
青色光により活性化されるCreを
-actin遺伝子座にノックインしたマウスをCRISPR/Cas9技術を用いた作成しました。このマウスを用いることにより、「時間・空間(光照射時/部位)特異的」な生体内遺伝子操作をすることができます。
https://www.sciencedirect.com/science/article/pii/S0006291X2030485X?via%3Dihub


2020年4月
ゲノム編集を中高生向けに解説した文章が収録された本が出版されました。
「いのちを科学する仕事」いのちの不思議を考えようシリーズ4
 朝日出版 ISBN978-4-02-331873-1


2020年4月
堀江貴文氏との以前の対談を収録した本が出版されました。
堀江貴文著「120歳まで生きたいので、最先端医療を取材してみた」祥伝社新書
ISBN978-4-396-11597-5


2020年4月

2020年度は、以下の学生さんが研究室に新しく参加しました。
河合燿瑠君、光増真広君(修士課程1年)
河内健悟君(北里大学からの卒研生)


2020年3月26日

修士課程の相川 治奈さんと澤田 裕太君が、修士号を取得し、卒業しました。
相川さん卒業
相川さん集合写真


2020年2月12日 New !
第12回脳統合機能研究センターCBIR若手インスパイアシンポジウムにおいて、加藤美波さん(修士1年生)が優秀賞に選ばれました。
加藤さんの演題は「周期性失調症6型モデルマウスの作成とその解析」でした。


2019年9月1日
名城大学との共同研究の論文が、European Neuropsychopharmacologyに掲載されました。
https://www.sciencedirect.com/science/article/pii/S0924977X19302639?via%3Dihub


2019年5月31日

本学医学部、フリーセメスターの中島陽二君の送別会と、修士課程の松浦稜君、加藤美波さん、医学部3年生の片山真吾君の歓迎会を行いました。
歓送迎会20190531


2019年5月10日 New !
脳科学辞典の「ゲノム編集」の項目に以下の点を追加し、アップデートしました。
1. Cas9の標的配列を広げたSpCas-NGを追加しました。
2. Cas9のDNA二本鎖切断により、標的部位に大規模な欠失や逆位などの複雑な改変が起こる可能性を追加しました。
3. 塩基編集ツールにDNAおよびRNAレベルでの大規模なオフターゲットが起こり得ることを追加しました。
4. 体細胞クローン技術とCRISPR/Cas9技術を組み合わせ、遺伝的背景が均一なBMAL1欠損カニクイザルが作成されたことを追加しました。
5. 脳における複数遺伝子の転写制御を可能にした方法を追加しました。


2019年4月2日
2019年度は、以下の学生さんが研究室に新しく参加しました。
松浦稜君、加藤美波さん(修士課程1年)
さん(博士課程1年)


2019年3月31日
研究休職中の相田知海准教授は、本学を退職し、MITのResearch Scientistとして研究を継続します。
大学院から准教授まで15年間に亘り分子神経科学に大きな貢献をしてくれました。MITでの増々の活躍を期待しています。


2019年3月26日
修士課程の萩原くるみさんが、修士号を取得し、卒業しました。
萩原さん卒業
萩原さん卒業(集合写真)


2019年1月18日
田中教授の還暦のお祝い会を行いました!

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2018年11月1日
お茶の水医学雑誌に「脳の形成異常とグルタミン酸」の総説を発表しました。
過剰なグルタミン酸が脳形成に及ぼす影響と精神疾患発症との関連を概説しました。
脳の形成異常とグルタミン酸


2018年10月26日
博士課程のZhuoyang Zhaoさんの送別会と、修士課程のZhao Diさん、研究生のCheng Zhaoさん、大野さんの歓迎会を行いました。
歓送迎会


2018年10月12日
石田助教が、2018年度「学長裁量優秀若手研究者奨励賞」および金原一郎記念医学医療振興財団の「基礎医学医療研究助成金」に採択されました。
平岡助教が、2018年度「難治疾患研究所基礎研究奨励費」にされました。


2018年10月1日
修士課程のZhao Diさんと研究生のCheng Zhaoさんが分子神経科学に参加しました。



2018年9月20日

博士課程のZhuoyang Zhaoさんが、博士号(医学)を取得し、卒業しました。
Zhuoyang Zhaoさん


2018年8月21日
広島大学との共同研究の論文が、Nature Communicationsに掲載されました!
Biased genome editing using the local accumulation of DSB repair molecules system


2018年7月24日
脳科学辞典の「ゲノム編集」の項目を執筆しました!
現時点でのゲノム編集の状況をまとめた総説になっています。
ゲノム編集


2018年6月12日
「トランスポーターの分類と研究史」と「グルタミン酸トランスポーター(脳形成における役割)」の総説を、Clinical Neuroscience誌36巻6号に発表しました!
トランスポーターの分類と研究歴史
グルタミン酸トランスポーター(脳形成における役割)


2018年5月8日
エジンバラ大学のJackson研との共同研究の論文が、Hum Mol Genet誌に掲載されました!
グ ルタミン酸輸送体EAAT4及びGLASTが、プルキンエ細胞の発火パターンや生存に関して、異なった役割を持つことを欠損マウスを用いて明らかにした論 文です。EAAT4欠損マウスの小脳機能はいままで詳しい解析をしていませんでしたが、EAAT4の欠損によりプルキンエ細胞のmGluR1が過剰に活性 化されバースト状の発火を示し、小脳失調および小脳後部のプルキンエ細胞の変性が観察されました。しかし、GLAST欠損マウスでは、分子層の介在神経細 胞終末のNMDA受容体が過剰に活性化され、プルキンエ細胞の発火が抑制され、小脳失調およびゼブリン陰性領域のプルキンエ細胞の変性が観察されました。
Loss of cerebellar glutamate transporters EAAT4 and GLAST differentially affects the spontaneous firing pattern and survival of Purkinje cells.


2018年5月7日
大学院生のZhaoさんの論文がGlia誌に発表されました。
慢性疼痛の発症に関与する脳のグリア細胞の異常を明らかにした成果です。
大学からプレスリリースを行いました。
プレスリリース
論文
Region-specific deletions of the glutamate transporter GLT1 differentially affect nerve injury-induced neuropathic pain in mice.


2018年4月10日
2018年度は、以下の学生さんが研究室に新しく参加しました。
相川治奈さん、澤田裕太君(修士課程1年)
松浦稜君(北里大学からの卒研生)
中島陽二君(本学医学部4年生、フリーセメスター)、松坂裕梨さん(本学歯学部4年生、研究実習)、古川哲司君(本学医学部3年生、研究実践プログラム)谷茶みづきさん(本学医学部2年生、研究実践プログラム)


2018年4月4日
カロリンスカ研究所のGoritz研との共同研究の論文が、EMBO Jに掲載されました!
皮 膚には、表皮、皮脂腺、毛包を生みだす幹細胞・前駆細胞があり、それらの細胞が同調して増殖・分化することにより、毛の生え変わりや表皮の恒常性が保たれ ています。グルタミン酸は、脳における神経伝達物質として重要な役割を果たしているが、幹細胞の活性化にも関与することが知られている。今回の論文は、グ ルタミン酸輸送体GLASTが、表皮、皮脂腺、毛包を生みだす全ての幹細胞・前駆細胞に共通したマーカであり、それらの細胞の同調した活性化に関与するこ とを明らかにしました。
Glutamate transporter Slc1a3 mediates inter-niche stem cell activation during skin growth


2018年3月22日
博士課程の杉山香織さんが、博士号(理学)を取得し、卒業しました。
修士課程の瀧川遥さんと小川恕君が、修士号を取得し、卒業しました。

名称未設定




2018年2月17日
大学院生の杉山さんの論文がBBRC誌に発表されました。
脊髄特異的にグリア型グルタミン酸輸送体GLT1を欠損させたマウスが、軽度の筋萎縮性側索硬化症に似た症状(運動障害と脊髄運動ニューロンの脱落)を示すことを報告した論文です。昨年、脊髄のグリア型グルタミン酸輸送体GLT1とGLASTの両方を欠損させたマウスが、筋萎縮性側索硬化症に似た症状を示すことを発表しました。今回の論文は、GLT1の単独の欠損でも、軽度ですが筋萎縮性側索硬化症に似た症状を示すことを明らかにしました。GLASTの単独の欠損では筋萎縮性側索硬化症に似た症状を示さないので、脊髄の運動ニューロンをグルタミン酸の興奮毒性から保護するのにGLT1がより重要な役割を果たすことを示唆しています。
Spinal cord-specific deletion of the glutamate transporter GLT1 causes motor neuron death in mice


2018年2月13日
第10回脳統合機能研究センターCBIR若手インスパイアシンポジウムにおいて、瀧川遥さん(修士2年生)と杉山香織さん(博士3年生)が優秀賞に選ばれました。
瀧川さんの演題は「アストロサイトを介した体温制御機構の解析」、杉山さんの演題は「Calpain-Dependent Degradation of Nucleoporins Contributes to Motor Neuron Death in a Mouse Model of Chronic Excitotoxicity」でした。


2017年12月22日
大学院生の瀧川遥さんが、次世代脳プロジェクト冬のシンポジウムで、「アストロサイトによる体温調節機構の解明」をポスター発表し、若手優秀発表賞を受賞しました。
若手優秀発表賞 瀧川2


2017年12月20日
相田准教授の開発した高効率CRISPR/Cas9ノックイン法に関する特許(特許第6190995号)の日本国内での非独占的使用権について、本学と株式会社トランスジェニックとの間にライセンス契約が締結されました。
我々の研究室では、高効率CRISPR/Cas9ノックイン法を用い、既に多くの点突然変異マウス・floxedマウス・Creノックインマウスを作成していますが、この方法がより多くの人に使われ、疾患研究が加速すると期待されます。
高効率CRISPR/Cas9ノックイン法に関する非独占ライセンス契約締結のお知らせ


2017年12月19日
大学院生の杉本君・田中さん・杉山さんの論文がGlia誌に発表されました。
脳のグリア細胞の異常が起こる部位の違いにより、全く異なるてんかん発作を引き起こすことを明らかにした成果です。
大学からプレスリリースを行いました。
プレスリリース
http://www.tmd.ac.jp/archive-tmdu/kouhou/20171219_1.pdf
動画
脳幹のアストロサイトの異常により起こる突然死を伴うてんかん発作
大脳皮質のアストロサイトの異常により起こる乳児期の一過性てんかん発作
日経産業新聞で紹介されました
日経産業新聞記事


2017年12月8日
神経疾患におけるグルタミン酸輸送体機能障害の役割をまとめた総説がClinical Neuroscienceに掲載されました!
2016年1月に日本臨床に掲載された精神疾患におけるグルタミン酸輸送体機能障害の総説の神経疾患版です。
両方の総説で、精神神経疾患の発症におけるグルタミン酸輸送体の役割について、最新の知見をカバーしています。
CLINICAL NEUROSCIENCE グルタミン酸


2017年8月24日
大学院生の杉山さんの論文がJ Neurosci誌に発表されました。
脊髄のグリア型グルタミン酸輸送体GLT1とGLASTを欠損させ、筋萎縮性側索硬化症の似た症状(筋力低下および脊髄運動ニューロンの選択的細胞死)を示すモデルマウスを作成しました。そのマウスを用い、脊髄運動ニューロンの変性機序を明らかにし、症状を改善する2種類の化合物を見つけました。大学からプレスリリースを行いました。
プレスリリース
http://www.tmd.ac.jp/archive-tmdu/kouhou/20170824_1.pdf
論文
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/28821644
動画
SNJ1945 1週間投与後
ペランパネル1週間投与後
対照群と脊髄GLT1GLAST欠損マウス


2017年7月14日
石田助教の留学先のPIであるDr. Stepanie Baulacが分子神経科学を訪問し、セミナーをして頂きました。
石田助教が同定した新規てんかん原因遺伝子であるDepdc5の最新の知見を聞くことができました。
セミナーポスター


2017年6月28日
北海道大学渡辺研との共同研究の論文がPNAS誌に掲載されました!
小脳のバーグマングリアに発現しているグルタミン酸トランスポーターGLASTの新しい機能を見つけた論文です。
GLASTが欠損すると、バーグマングリアのシナプスを覆っている突起が退縮し、登上線維ープルキンエ細胞間シナプスおよび平行線維ープルキンエ細胞間シナプスに異常が起こることを明らかにしました。グリア細胞の役割の観点から見ると、「グリア細胞のシナプス周囲の突起がシナプスの形成・維持に重要な役割を果たす」ことを明らかにしました。
http://www.pnas.org/content/early/2017/06/26/1617330114.full.pdf


2017年5月18日
慶應大学仲嶋研との共同研究の論文がJCI insight誌に掲載されました!
超早産児では統合失調症や自閉症の発症頻度が増加することが知られています。超早産児に起こる脳高次機能障害の原因として、「脳虚血による神経細胞の移動障害」を同定した論文です。超早産児で観察される脳形成障害は、グルタミン酸輸送体欠損マウスで観察される脳形成障害と似ており、脳虚血によりグルタミン酸輸送体の機能が障害されることを考えると、興味深い成果です。
http://insight.jci.org/articles/view/88609


2017年4月18日
第33回日本国際賞を「CRISPR-Casによるゲノム編集機構の解明」により受賞者したCharpentier博士とDoudna博士を囲んでの学術懇談会に出席しました。
学術懇談会4


2017年3月24日
医学部医学科の長岡大樹君が卒業しました。
スライド長岡


2017年3月23日
修士課程の田中萌子さんと楠瀬未菜さんが修士号取得・卒業しました。
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2017年3月5日
三枝先生の金沢大学教授就任祝賀会が金沢市の寿屋で行われました。
三枝先生


2017年2月1日
以前分子神経科学の助教をしていた三枝理博先生が、金沢大学医薬保健総合研究域医学系分子神経科学の教授になりました。
分子神経科学出身のPIは5人になりました。


2017年1月31日
相田准教授のCloning-free CRISPR/Cas systemの論文が、Web of Scienceの高被引用文献に選ばれました(9月/10月 2016年)。
論文アクセス数:26,210回 引用数:46回 Altmetricスコア:55
高被引用文献 (Highly Cited Papers):Essential Science Indicatorsの中で、22分野における過去10年間の被引用回数による上位論文を2ヶ月ごとに更新同定しています。ランキングは、論文発表年から隔月更新の最新段階までに引用された数に基づき、分野別および年別で上位1%に入っていることが条件となっています


2016年12月1日
相田知海准教授の論文がBMC Genomics誌に掲載されました。
https://bmcgenomics.biomedcentral.com/articles/10.1186/s12864-016-3331-9
CRISPR/Cas9システムによるゲノム編集の弱点である、外来遺伝子のノックイン効率を上げる新しい方法を開発しました。Microhomology-mediated end joining (MMEJ)の効率を上げる遺伝子Exo1を見つけ、それを用いる事によりPITCh法(precise integration into the target chromosome)による外来遺伝子のノックイン効率を上げることに成功しました。


2016年11月16日
相田准教授のCloning-free CRISPR/Cas systemの論文が、Web of Scienceの高被引用文献に選ばれました(7月/8月 2016年)。
論文アクセス数:25,139回 引用数:40回 Altmetricスコア:55
高被引用文献 (Highly Cited Papers):Essential Science Indicatorsの中で、22分野における過去10年間の被引用回数による上位論文を2ヶ月ごとに更新同定しています。ランキングは、論文発表年から隔月更新の最新段階までに引用された数に基づき、分野別および年別で上位1%に入っていることが条件となっています。


2016年9月23日

相田准教授のCloning-free CRISPR/Cas systemの論文が、Web of Scienceの高被引用文献に選ばれました(5月/6月 2016年)。
高被引用文献 (Highly Cited Papers):Essential Science Indicatorsの中で、22分野における過去10年間の被引用回数による上位論文を2ヶ月ごとに更新同定しています。ランキングは、論文発表年から隔月更新の最新段階までに引用された数に基づき、分野別および年別で上位1%に入っていることが条件となっています。


2016年8月15日
エジンバラ大学Jackson研との共同研究の論文がHum Mol Genet誌に掲載されました!
脊髄小脳変性症5型(SCA5)における小脳プルキンエ細胞の変性に、グルタミン酸輸送体EAAT4及びGLASTの発現減少によるグルタミン酸の興奮毒性が関与することを明らかにした論文です。
グルタミン酸輸送体の機能障害は様々な精神神経疾患に関与していますが、その中に脊髄小脳変性症も含まれることを明らかにした論文です。
http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/27530255


2016年7月15日
相田准教授のCloning-free CRISPR/Cas systemの論文が、Web of Scienceの高被引用文献に選ばれました(3月/4月 2016年)。
高被引用文献 (Highly Cited Papers):Essential Science Indicatorsの中で、22分野における過去10年間の被引用回数による上位論文を2ヶ月ごとに更新同定しています。ランキングは、論文発表年から隔月更新の最新段階までに引用された数に基づき、分野別および年別で上位1%に入っていることが条件となっています。


2016年5月30日
相田准教授のCloning-free CRISPR/Cas systemの論文が、Web of Scienceの高被引用文献に選ばれました(1月/2月 2016年)。
高被引用文献 (Highly Cited Papers):Essential Science Indicatorsの中で、22分野における過去10年間の被引用回数による上位論文を2ヶ月ごとに更新同定しています。ランキングは、論文発表年から隔月更新の最新段階までに引用された数に基づき、分野別および年別で上位1%に入っていることが条件となっています。


2016年5月1日
平岡優一助教が分子神経科学に赴任しました。


2016年4月1日
修士課程に2名と博士課程に1名の大学院生が分子神経科学に参加しました。


2016年3月28日
相田准教授のCloning-free CRISPR/Cas systemの論文が、Web of Scienceの高被引用文献に選ばれました(11月/12月 2015年)。
高被引用文献 (Highly Cited Papers):Essential Science Indicatorsの中で、22分野における過去10年間の被引用回数による上位論文を2ヶ月ごとに更新同定しています。ランキングは、論文発表年から隔月更新の最新段階までに引用された数に基づき、分野別および年別で上位1%に入っていることが条件となっています。


2016年3月11日
GLT1欠損マウス論文 (Science, 1997)の引用回数が1000回を超えました。


2016年3月1日
石田紗恵子助教が、フランスから分子神経科学に赴任しました。


2016年2月29日
生化学誌に総説「CRISPR/Casでマウスゲノムを自在に操る」が掲載されました。
pdfファイル


2016年2月26日
相田准教授のCloning-free CRISPR/Cas systemの論文が、Web of Scienceの高被引用文献に選ばれました(9月/10月 2015年)。
高被引用文献 (Highly Cited Papers):Essential Science Indicatorsの中で、22分野における過去10年間の被引用回数による上位論文を2ヶ月ごとに更新同定しています。ランキングは、論文発表年から隔月更新の最新段階までに引用された数に基づき、分野別および年別で上位1%に入っていることが条件となっています。


2016年2月22日
相田准教授のCloning-free CRISPR/Cas systemの論文が、Genome Biologyの2015 Top 10 Articlesに選ばれました。


2016年2月20日
博士課程の杉山香織さんと修士課程の楠瀬美奈さんが第8回東京医科歯科大学脳統合機能研究センター若手インスパイアシンポジウムにて、優秀賞を受賞しました。
スライド1


2016年2月15日

脳科学事典で執筆を担当した「グルタミン酸トランスポーター」の項目が公開されました。
https://bsd.neuroinf.jp/wiki/グルタミン酸トランスポーター


2016年1月7日
「精神疾患におけるグルタミン酸輸送体機能障害の役割」をまとめた総説が日本臨床に掲載されました!
グルタミン酸輸送体機能障害と精神疾患


2015年12月14日
名古屋大学木下研との共同研究の論文がNature Communication誌に掲載されました!
(GLASTがCDC42EP4/septinを介しシナプス周囲の突起に高密度に局在していることを明らかにした論文です)
http://www.nature.com/ncomms/2015/151210/ncomms10090/full/ncomms10090.html


2015年12月10日
相田准教授の改良型CRISPR/Cas9システムの論文(2015年4月29日公開)のアクセス数が20,000回を超えました。
またTwitter, Facebookや科学ニュースサイトなど社会的インパクトを評価するAltmetric scoreは59です。
http://www.genomebiology.com/2015/16/1/87/about


2015年10月24日
10月2日に行われた第10回四大学連合文化講演会で田中教授が講演した「緑内障研究の最前線」の概要が、
日本経済新聞に掲載されました。
資料13.pdf


2015年10月23日
第539回難研セミナー/第112回難治疾患共同研究拠点セミナーが開催され、University of Copenhagenの
Gether教授のセミナーがありました。
 演題『The dopamine transporter: a key player in psychostimulant addiction and dopaminergic
    pathologies』
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2015年9月
Bloom医科歯科大No.19 (2015年9月)に分子神経科学の研究内容が紹介されました。
research_worker15.pdf


2015年9月11日
博士課程の崔万鵬君の理学博士号取得のお祝い会と、
崔万鵬君、脳統合機能研究センター相川知徳先生の送別会を行いました。
Farewell party150911-2


2015年9月10日
慶應大学仲嶋研究室との共同研究の論文がJ Neurosci誌へ掲載されました!
(脳プロ課題Eでの成果です)
http://www.jneurosci.org/content/35/36/12432.abstract?etoc


2015年7月27日
堀江貴文氏と田中教授の対談が、HORIEMON.COMに掲載されました。
http://horiemon.com/talk/35763/


2015年7月1日
相田知海助教が准教授に昇任しました。
現在、後任の助教を公募しています。
(募集は終了しました)


2015年5月22日
相澤准教授の教授就任と、相田知海助教のhighly accessedのお祝い会を行いました。
スライド1


2015年5月14日
相田知海助教の論文が、highly accessedに選ばれました!
発表2週間で約6800以上のアクセスがあり、Highly accessed論文に認定されました。これはGenome Biology誌の全論文中、直近30日間のアクセス数で4位です。またTwitter, Facebookや科学ニュースサイトなど社会的インパクトを評価するAltmetric scoreは同48(通常は5程度)で、これは全科学論文の中で上位5%に位置します。(2015/5/14)


2015年4月29日
相田知海助教の論文がGenome Biology誌へ掲載されました!
http://genomebiology.com/2015/16/1/87

この論文は東京医科歯科大学からプレスリリースされ、新聞などのメディアで紹介されました。
http://www.tmd.ac.jp/press-release/20150429/index.html
日経バイオテク
https://bio.nikkeibp.co.jp/academic/
日刊工業新聞
http://www.tmd.ac.jp/mri/aud/resources/2015Nikkan1.pdf
http://www.tmd.ac.jp/mri/aud/resources/2015Nikkan2.pdf
朝日新聞
http://www.tmd.ac.jp/mri/aud/resources/2015Asahi1.pdf
NHKで放送されました。
http://www.dailymotion.com/video/x2p4kj9 (動画)
http://www.tmd.ac.jp/mri/aud/resources/NHK2.pdf


2015年3月19日
柳澤美智子特任助教の論文がCell Death & Disease誌へ掲載されました!
Yanagisawa M, Aida T, Takeda T, Namekata K, Harada T, Shinagawa R, Tanaka K. Arundic acid attenuates retinal ganglion cell death by increasing glutamate/aspartate transporter expression in a model of normal tension glaucoma. Cell Death Dis. 2015 Mar 19;6:e1693. doi: 10.1038/cddis.2015.45.
http://www.nature.com/cddis/journal/v6/n3/pdf/cddis201545a.pdf
http://brainprogram.mext.go.jp/


2015年2月
修士課程の杉山香織さんと
医学部医学科4年の長岡大樹君が、第7回東京医科歯科大学脳統合機能研究センター若手インスパイアシンポジウムにて、優秀賞を受賞しました!


2015年2月27日
博士課程の崔万鵬君が平成26年度優秀論文賞を受賞しました!


2015年2月26日
相田知海助教の論文がNeuropsychopharmacology誌へ掲載されました!
Aida T, Yoshida J, Nomura M, Tanimura A, Iino Y, Soma M, Bai N, Ito Y, Cui W, Aizawa H, Yanagisawa M, Nagai T, Takata N, Tanaka KF, Takayanagi R, Kano M, Götz M, Hirase H, Tanaka K. Astroglial Glutamate Transporter Deficiency Increases Synaptic Excitability and Leads to Pathological Repetitive Behaviors in Mice. Neuropsychopharmacology. 2015 Feb 9. doi: 10.1038/npp.2015.26.
http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/25662838

この論文は東京医科歯科大学からプレスリリースされ、新聞などのメディアで紹介されました。
http://www.tmd.ac.jp/archive-tmdu/kouhou/20150226.pdf


2014年12月3日

博士課程の崔万鵬君の論文がJournal of Neuroscience誌へ掲載されました!
Cui W, Mizukami H, Yanagisawa M, Aida T, Nomura M, Isomura Y, Takayanagi R, Ozawa K, Tanaka K, Aizawa H (2014) Glial Dysfunction in the Mouse Habenula Causes Depressive-Like Behaviors and Sleep Disturbance. Journal of Neuroscience 34:16273–16285.
http://www.jneurosci.org/content/34/49/16273.abstract?etoc

この論文は東京医科歯科大学からプレスリリースされ、新聞などのメディアで紹介されました。
http://www.tmd.ac.jp/archive-tmdu/kouhou/20141203.pdf


2014年11月28日

医学部医学科4年の長岡大樹君が、プロジェクトセメスターの成果発表会で優秀賞を受賞!
(プロジェクト課題は「発達期のグリア型グルタミン酸トランスポーター減少が統合失調症様症状を引き起こす」)


2014年10月16日

修士課程大学院生2年の杉山香織さんが、平成27年度日本学術振興会特別研究員DC1に採用内定!



2014年8月26日
<人材募集のお知らせ>

1)特任助教(博士研究員)の募集

 新たな研究プロジェクト開始に伴い、特任助教(博士研究員)を1名募集します 
募集は終了しました

2)技術補佐員の募集

 私達の研究の補助をしていただける技術補佐員(パートタイム職員)を1名募集します 
募集は終了しました


2014年3月7日
博士課程の杉本潤哉君と崔万鵬君が、平成25年東京医科歯科大学・難治疾患研究所・研究発表会でそれぞれ大学院生部門第1位及び第3位になりました。
 発表タイトル:
  杉本潤哉「グリア型グルタミン酸トランスポーターGLT-1の脳部位特異的機能解析:
  崔万鵬「Glial dysfunction in the mouse habenula causes depressive behaviors」

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2014年3月7日

インターンシップで研究室を訪れていたPawel Obrocki君 (Imperial College)の送別会を行いました。
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2014年2月2日

相田知海助教と博士課程の杉本潤哉君が、第6回東京医科歯科大学脳統合機能研究センター若手インスパイアシンポジウムにて、優秀発表賞を受賞しました。
 発表タイトル:
 相田知海助教「TALEN-mediated highly efficient in vivo genome editing in mice」
 杉本潤哉君「グリア型グルタミン酸トランスポーターGLT1の脳部位特異的機能解析」


連絡先
住所:東京都文京区湯島1丁目5番45号 M&Dタワー21階北側
田中光一 tanaka.aud(ここに@を入れてください)mri.tmd.ac.jp