学内女性研究者インタビュー 奥野 友紀子さん

奥野 友紀子(Yukiko Okuno)

大学院疾患生命科学研究部 ケミカルバイオロジースクリーニングセンター 助教
名古屋大学大学院博士課程後期満了後、SUNY Upstate Medical UniversityにてPost-doctoral Research Fellow、Research Assistant Professor、名古屋大学大学院理学研究科にて助手、大阪大学大学院生命機能研究科にて特任研究員、助手、大阪大学大学院理学研究科にて特任研究員を歴任。平成19年より現職。

過去・現在の研究内容を教えてください

卒業研究から一貫して、DNA複製開始機構の研究を行っていました。ケミカルバイオロジーに携わったのは医科歯科に来てからです。キャリアパスの1つとして来ました。医科歯科に来て最初に行ったことは、スクリーニングセンターを立ち上げることでした。現在は、自分の研究の傍らスクリーニングセンターでケミカルバイオロジー研究の支援を行っています。また、ケミカルバイオロジー学会運営にも携わっています。

研究者を志したきっかけを教えてください

大学時代の専門科目の講義が面白かったことと、自分で手を動かして実験するのが楽しかったので自然に修士、博士と進学しました。だんだん実験が当たってきて、楽しくなってきたというのもありますし、研究に熱心な人が周りに多かったのもあると思います。

困難に直面した時、どのように乗り越えてきましたか

実験に関することならば良く考え直してやり直します。それ以外は、自分が出来ることはきちんとやった上で、あとは流れに身を任せるしかないです。やるべきことをきちんとやっていれば、周りに信じてもらえますし、それが身を助けることもあります。

お勧めの息抜き法があれば、教えてください

頭を使わないことをします。チップ詰め(試薬の調整に使うチップを、器具にスムーズに装着できるように箱詰めする作業)などは妙な達成感があっていいですよ。あとは、1話完結でハッピーエンドのドラマを見ます。アメリカに留学していた時はそういうドラマをよく見ていました。

女子大学院生に対するメッセージをお願いします

仲間内だけでなくいろいろな人と会って話をすることを楽しんでください。それと、「自分がやりたいことをする」という言葉に縛られないでください。自分のやりたいことを必ずしもお金をいただく仕事にする必要はありません。そこを取り違えて「やりたいことが見つからない」と言ってみたり、固執している人が最近多いかな、と思います。大切なのは「いい仕事」をすることです。また、違う分野の仕事に挑戦することを恐れないでください。キャリアパスの1つとして考えて、面白いと思って挑戦してみてください。ただし、その前にきちんとした「自分」があることが何よりも大事です。そのために、今はたくさんの経験をして、研究ももちろんですが色々な技を磨いてください。

(インタビュー:平成22年10月5日 博士1年 山田 歩)

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