心臓移植手術実施に向けたシミュレーション前の役割分担検討会
2025.3.4
2025年3月4日、心臓移植手術の実施に向けたシミュレーション前の 役割分担検討会 を開催しました。本会は、心臓移植実施施設検討ワーキング・グループ(以下WG)のコアメンバーが集まり、シミュレーション本番に向けた準備の一環として行われました。
シミュレーションの目的(3月18日に実施予定)
心臓移植手術は、高度な医療技術だけでなく、多職種間の連携が不可欠な手術です。 本シミュレーションでは、医師(心臓血管外科、循環器内科、集中治療部、麻酔科等)、看護師、臨床工学技士、事務職員 などが一堂に会し、実際の手術を想定した準備と検討を行うことで、円滑な移植手術の実施に向けた課題を洗い出すことを目的としています。
3月4日の検討内容
本検討会では、50名を超えるWGメンバーによるシミュレーションを控え、事前に役割分担の確認を行いました。特に以下の点について議論を深めました。
緊急時の対応連絡体制の確認
ドナー発生後の迅速な対応が求められるため、関係各所との連携方法を整理しました。
院内での合意形成のプロセス
手続き上、各部門の協力が不可欠な事項について、適切な合意形成の進め方を検討しました。
医療機器や薬剤の準備確認
心臓移植手術に必要な機器や薬剤の事前準備は、既存の院内マニュアルに基づいて各部門間で認識を共有しました。
得られた成果
今回の検討会では、マニュアル作成時には気づかなかった手続き上の課題を明確にすることができました。特に、緊急連絡網の作成、緊急入院の手続き方法などについて、今後の対応が必要であることが確認されました。
今後の予定
本番のシミュレーションは3月18日に開催される予定です。参加者は50名~100名程度を想定し、会議形式で実施します。本番では、WGメンバーが参加できない場合の代理選出を行い、病院全体としてどのような体制で心臓移植手術に臨むのかについて、より詳細な情報共有と意見交換を行います。
本番のシミュレーションを通じて、さらに具体的な課題を洗い出し、心臓移植手術が円滑に実施できるよう、引き続き準備を進めてまいります。