私は、平成24年4月に前任の大野医学 部長のあとを受けて東京医科歯科大学医学部長に就任し、同時にお茶の水医学会の会長も兼務する事となりました。どうぞよろしくお願い申し上げます。就任以 来1年を経ずして、この歴史あるお茶の水醫學雑誌の改革と変化 を皆様に御報告させて頂く機会を得ましたことを、大変嬉しく光栄に思っております。さて、江石義信教授が本誌の編集委員長に就任されて以来進められてきた 準備が実を結び、平成24年の第60巻第1号よりいくつかの具体的な改革が行われました。以下にその いくつかについて述べさせていただきます。まず雑誌の大きな役割として情報発信があげられますが、それが大幅に強化されました。この度、本誌の内容は、印 刷物とは別に、すべてpdf化され、コンテンツが東京医科歯科大学図書館ホームページのトップページから見られるようになります。各論文もpdfファイル として無料でダウンロードし、印刷できます。これにより、印刷された本誌を購読していない人でも自由に各論文にアクセスでき、大幅に本誌の論文を見る人が 増えると予想されます。また、その際はkey word検索も可能になり、論文検索を今まで以上に容易に行えるようになります。
 次に、本学大学院医歯学総合研究科医系で2012年以降に承認された学位論文をすべて、要旨などを含め掲載します。これにより、本学でのおおよその研究 内容を把握できます。素晴らしい学位論文が多数ありますので、いろいろと参考にしていただき、お役立て頂けるものと確信しております。他には、用紙サイズ が現在の雑誌では一般となっているA4サイズに変わります。鞄に入れて運びやすく、ファイルし易い大きさです。日本語及び英語による原著論文、総説、症例 報告などの他にも、種々の内容の文章を掲載対象としますので、身近にとらえてお気軽にご利用いただけますようお願い申し上げます。本誌も平成24年で60 巻となります。いわば還暦ですので、大きく変更するよい機会であります。今後の本誌のさらなる発展が期待されます。優れた内容の投稿が増えることが、 雑誌をよくする最上の方策です。皆様から本誌への多数の投稿を編集委員共々お待ちしています。

お茶の水医学会長 湯浅保仁

         


東京医科歯科大 学
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