臨床検査医学分野
Department of Laboratory
Medicine
大学院 医歯学総合研究科 全人的医療開発学講座 臨床検査医学分野
(医学部 医学科 臨床検査医学講座)
目次
ご挨拶(下をご覧ください)
当研究室の研究内容(分野長の定年退職が近いため、大学院生の新たな受け入れは停止しました)
★ 東京医科歯科大学病院検査部のホームページ → http://www.tmd.ac.jp/medhospital/medical/central/kensa.html
★ 当院検査部の臨床検査専門医 専門研修プログラム(新専門医制度)→ http://www.jslm.org/recognition/program/13ikashika2017.pdf
1997年2月18日 作成
2024年5月23日 改訂38版
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【分野長からのご挨拶】
東京医科歯科大学・臨床検査医学分野のホームページにようこそ。当分野を担当する東田修二です。臨床検査医学は、病気の診断や治療の評価に必須である血液検査、細菌検査、生理機能検査などの的確な方法や結果解釈を検討し、新たな検査法を開発する学問です。臨床医学と基礎医学との橋渡しの役割を果たし、病院各科の診療の下支えをしています。当分野では、こうした研究活動を行うとともに、学部・大学院生や医師・技師の教育、医学部附属病院検査部での検査業務を行なっています。現在、私たちは、白血病やリンパ腫などの血液腫瘍が発症・増殖する機序を細胞分子生物学的手法を用いて明らかにし、分子病態の診断や分子標的治療薬の効果を予測する検査法の開発を中心に取り組んでいます。詳細は「当研究室の研究内容」をご覧ください。
【臨床検査医学分野のあゆみ】
1983年に国立大学で4番目となる医学部臨床検査医学講座が本学に設置され、医学部附属病院検査部の椎名晋一部長が講座の初代教授に就任されました。その後、奈良信雄教授が第2代教授に就任され、2000年に本学の大学院大学としての改組に伴い、大学院医歯学総合研究科臨床検査医学分野となりました。2009年にはM&Dタワーが完成し、医学部中央診療・研究棟(その後、解体)から現在のM&Dタワー10階に移りました。現在は東田が第3代教授として教室運営を担当しています。
【分野長の自己紹介】
出身地は七夕祭りと湘南ベルマーレで知られる神奈川県平塚市です。1984年に東京医科歯科大学を卒業後、同附属病院第1内科(血液グループ)、横浜赤十字病院、都立駒込病院、取手協同病院で内科医として勤務し、この間の1990-1992年はカナダのトロント大学オンタリオ癌研究所McCulloch研で白血病の研究に取り組みました。ちなみにMcCulloch教授は1960年代に造血幹細胞の概念を確立して2005年にラスカー賞を受賞し、ノーベル賞候補と噂されながらご逝去されました。私が在籍した時期は、サイトカインや薬剤に対する白血病幹細胞の反応が研究室のテーマで、これが現在の研究テーマに発展しています。その後、私は臨床検査医学(検査部)に移り、血液内科医としての診療も行いながら、現在に至っています。
これまで、良き指導者、同僚、後輩と研究を行い、熱意ある大学院生も加わり、親切な共同研究者に出会い、幸いに研究資金にも恵まれて、教室として多彩な研究成果を生み出してきました。自分の研究成果が、著しい臨床効果をもたらした分子標的薬の開発に、ほんの少しだけですが寄与したことが研究者としての喜びです。