東京医科歯科大学病院高気圧治療部では、日本最大の16名同時に収容可能な治療装置を擁し、気圧と酸素濃度を高める高気圧酸素治療(HBO)の臨床と研究を行っています。
HBOは末梢組織の低酸素環境の改善、気体の圧縮作用のほか創傷治癒促進効果などがあり、減圧症、末梢循環不全による足趾潰瘍、放射線照射後の晩期障害のほか、スポーツ外傷の軟部組織外傷などに適用されます。特に、軟部組織外傷に対する基礎研究を積極的に取り組んでいます。
2022年4月20日より外来通院で治療を再開致しました。
2022年4月から減圧症の診療は毎週水曜日となります。よろしくお願いいたします。
患者さん、ご関係者の皆様へ
新型コロナウイルス感染症対応にて、皆様ご苦労をされているかと思います。
本院でも、新型コロナウイルス感染症対策により病院体制に大きな変更を要したため、2020年4月18日より高気圧酸素治療を停止することと致しました。
なお、救急疾患についてはその限りではありません。
ご迷惑をお掛け致しますが、宜しくお願い申し上げます。
【2020年7月20日追記】
現在、感染状況を鑑みながら、入院患者に対する高気圧酸素治療から開始しております。
新型コロナウイルス対策として患者数を制限し、治療方式も簡略化しております。
今後の外来再開については適宜HPをご確認いただき、ご不明な点があれば電話でお問い合わせください。
高気圧治療部部長 柳下和慶
◇当院の高気圧酸素治療と、いわゆる「加圧カプセル」との違いについて
昨今、疲労回復やコンディショニングを謳って、1.3気圧程度までの空気加圧での、いわゆる「加圧カプセル」が多く見られています。 新聞報道でもありますように、スポーツ選手に対する加圧カプセルの使用が問題視されていますが、しかしながら当院で行っている高気圧酸素治療は、いわゆる「加圧カプセル」とは大きく異なるものであります。
当院および世界的に認められている高気圧酸素治療と、いわゆる「加圧カプセル」との違いについて医学的にかつ医療法に基づいてご説明します。
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