口臭恐怖症

「におわないと言われても口臭が気になる」「人と話せない」。まず実際の口臭の原因を確認し、不安や苦痛、確認行動、生活への影響を合わせて考えます。

口臭恐怖症とは

実際には社会生活に影響するほどの口臭が確認されない、または確認される口臭の程度に比べて心配が非常に強く、会話や外出を避けるなど生活に支障が生じる状態です。

「自分の口臭で周囲に迷惑をかけている」「人が鼻を触る、窓を開けるのは自分の口臭のせいだ」と感じることがあります。心配をやめたくても難しく、強い苦痛を伴う場合があります。

halitophobia、口臭へのとらわれなどの表現が使われます。自己臭恐怖、嗅覚関連付け症(olfactory reference disorder/syndrome)とも関連しますが、これらの言葉が指す範囲は完全に同じではありません。

診察で確認すること

まず、歯周病、舌苔、むし歯、ドライマウスなど、実際の口臭の原因となる状態を確認します。必要に応じて耳鼻咽喉科・内科的な原因も検討します。

客観的に強い口臭がない場合でも、不安や苦痛が小さいという意味ではありません。口臭が気になる時間、確認や清掃の繰り返し、周囲の反応の受け止め方、避けている活動などを伺います。

当科での治療の考え方

口腔内の状態に応じた適切なケアに加えて、口臭への注意、不安、確認行動や回避行動、気分や睡眠などを一緒に整理します。症状と背景に応じて薬物療法や心理的支援、関連診療科との連携などを検討します。

過度な歯みがきや舌の清掃、うがいは、口腔粘膜を傷つけることがあります。実際の口腔内の状態を確認しながら、安全なセルフケアを相談します。

よくあるご質問

Q.家族や歯科医師から「におわない」と言われても、人と話せません。

A.実際の口臭の評価に加えて、不安の強さや生活への影響も診療の対象になります。「気にしないようにする」だけでは対処が難しい場合もあるため、具体的な困りごとを伺います。

Q.一日中、歯みがきやうがいをしてしまいます。

A.心配から確認や清掃を繰り返すと、一時的に安心しても、また心配が強くなることがあります。清掃による粘膜への刺激と、不安の両方を確認して対応を検討します。

当科の受診を希望される方へ

初診は完全予約制です。予約なしに直接ご来院いただいても診察できかねます。初診をご希望の方は、事前にお電話でご予約ください。

歯科心身医療科外来:03-5803-5898
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参考文献・関連資料

症例報告は一人の患者さんの経過を示すものであり、特定の薬がすべての患者さんに有効であることを示すものではありません。

このページは疾患や診療の考え方を知っていただくための一般的な情報です。個別の診断・治療は、診察と必要な検査に基づいて判断します。