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歯科心身医学分野/歯科心身医療外来

診察内容


原因不明、難治性の口腔・顔面領域の慢性疼痛、違和感など、いわゆる歯科心身症(口腔心身症)に対する心身医学的アプローチを得意とします。

「舌が痛い、舌がヒリヒリ・ピリピリして治らない」
「何回も治療しても口の中(歯や歯肉など)や頬の周囲が1日中鈍く痛む」
「口の中がネバネバ、ベタベタして不快でたまらない」
「口臭が気になって、人と話すのが苦痛で仕方がない」
「義歯や矯正治療後の咬み合わせがいつまでも合わない」
このような症状でとても困っているのに、歯科、内科、耳鼻咽喉科などの病院に行っても「特に異常ありません」「気のせいじゃないですか」の一言で終わってしまうことがあります。また心療内科や精神科を紹介されたものの、担当の先生が「口のことはよくわからない」とお困りになることもしばしばあります。

当科では、こういった「医療の隙間」に陥ってしまい、「どこへ行ったらいいのか分からなくなった」患者さんの口腔症状の原因解明と、より効果的な治療法の開発を目指しています。
具体的にはSSRIやSNRIなどによる薬物療法に、適切な生活指導(症状への対処法など)を組み合わせたり、必要に応じて各種心理療法を適用するなどして口腔症状の改善を図っていきます。まだまだ完璧とはいえませんが、約70%の患者さんで症状の改善と良好な長期経過が得られています。
症状改善の目安は、順調に行けば1ヶ月前後、ぶり返し(再発)防止のために3〜6ヶ月前後は通院していただくことがほとんどです。

【対象疾患】
舌痛症、非定型顔面痛(歯痛)、口腔異常感症(口腔セネストパチー)、口臭症、顎関節症(咬合異常感)など、いわゆる歯科心身症(口腔心身症)

【他科との連携】
持病をお持ちの患者さんはかかりつけの先生と協力して診療していきます。
症状によって口腔外科、保存科、補綴科、矯正歯科など、院内各専門科の先生方と適切に連携します。

当科診療実績

教授管理ページ「踊る歯科心身症ネット」もご参照ください。