当研究室での研究テーマ

  • 情報技術の活用による医療データの実証的分析によって,幅広く健康医学領域の諸課題に関するヘルスサービス研究(Health Services Research)に取り組んでいます
  • 研究領域は以下のような領域が含まれます
    • 医療の向上のための政策提言につながる医療政策研究
    • 臨床医学の課題に疫学的手法を用いて取り組む臨床疫学研究
    • 医療の質評価の手法開発と分析
    • 医療サービス資源配分を含む医療提供体制に関する研究
    • 医療サービスの経済学的評価研究
    • 組織マネジメントを含む医療経営、医療管理学研究
  • 研究の対象は,医療提供体制,医療保険等の社会医療システムから,クリニカルパス,病院経営分析,危機管理等の病院管理,医療管理分野までを含む医療全般です
  • 具体的には:
    • 診断群分類(DPC)と包括評価に関するDPC制度設計
    • DPCデータ等の医療ビッグデータを用いた医療評価や医療経済学的分析の方法論開発と学術的分析
    • 厚生医療統計分析による医療機関の機能分化等の我が国の医療のあり方に関する研究

当教室の特徴

  • 情報技術を用いて今の医療システムに関する疑問点を分析し,解決策を見いだすことに主眼をおいています
  • 実施臨床あるいは医療関連の職業に従事して,問題意識を持った方の研究の場を提供したいと考えています.もちろん,医歯学部卒直後の人でも,医療全般に問題意識を持ち,情報技術にその解決策を期待している人は歓迎いたします
  • 学内各教室および厚生労働省,国立病院機構、他研究施設等との共同研究を実施していきます

スタッフ

  • 教授 伏見 清秀
    • (日本内科学会認定内科専門医,通産省認定第一種情報処理技術者,通産省認定データベーススペシャリスト)
  • 他大学院生等20名、研究秘書1名

大学院教育の目標

  • DPCデータ等の豊富な最新データを用いた実証的な研究を進めながら、医療データ分析、医療評価、政策評価などの方法論を体得し、原著論文を完成すること

社会人大学院の研究プログラムの例

  • 実地臨床の経験を積みながら,臨床に密接に関連したテーマについて情報技術を用いて医療システムの実証的分析を行う
  • 行政・医療機関管理者等の立場から,統計資料,経営分析データを活用して医療システムの分析を行う.

必要とされる知識・技術・条件等

  • 基本的なデータ分析技術(エクセル等の表解析程度ができれば充分)
  • 医療に関する興味と一般的な常識
  • 年間300~500時間程度の研究時間

教育カリキュラム

  • セミナー、演習等(週1回程度、出席必須ではない)
  • 国内・海外学会等(年数回)
  • 随時、メール等で研究指導を実施

研究リソース

  • DPC調査の最新マイクロデータ
    • 全国約700万件/年の入院患者データ(過去5年分程度)
  • 各種分析用マスターデータ
  • その他各院生が独自に取得した諸データ
  • 分析用PC,サーバー(共用)
  • 研究費(厚生労働科学研究費補助金、科学研究費補助金等

大学院生について

  • 受け入れ予定なし

問い合わせ先

・e-mail kfushimi.hci@tmd.ac.jp
・ホームページ http://www.tmd.ac.jp/grad/hci/index.html