お知らせ

第10回病院プレスセミナーを開催しました

2025.12.18

2025年12月17日、東京科学大学病院では第10回プレスセミナー「整容と機能を両立する、繊細で高度な形成・美容外科、 および再建形成外科の取り組み」をオンラインにて開催いたしました。当日は約20人の報道関係者の方々にご参加いただき、盛況のうちに終了いたしました。

本セミナーでは、年間を通じて多くの手術・救急症例に対応する中での「整容(外見を自然で美しく整えること)」を重視し、傷が患者さんの大きな心の痛みとならないよう、傷跡を目立たせない縫合、術後ケア、再建手術の取り組みを、形成・美容外科と再建形成外科それぞれの専門家の視点からご紹介しました。

病院長のコメント

  • 東京科学大学病院 藤井 靖久 病院長・医師
    形成・美容外科および再建形成外科は、当院を代表する「売り物」の外科領域です。
    形成・美容外科から乳房再建を軸に、穿通枝皮弁や幹細胞付加脂肪移植といった先進的手技、さらに美しい傷跡を追求する配慮を通じた「創造する外科」の実践についてご紹介しました。再建形成外科からは、頭頸部再建をはじめ全身を対象とし、機能と整容の両立を重視した再建外科の役割と、その基盤となる外科手技の応用についてお話ししました。
    本内容が、本外科領域の奥行きと社会的意義をご理解いただく一助となれば幸いです。

  • 東京科学大学病院 形成・美容外科 森 弘樹 教授
    形成・美容外科の特色の一つである乳房再建にフォーカスし、「進化する乳房再建」と題して、穿通枝皮弁、幹細胞付加脂肪移植、よりきれいな傷跡を目指した配慮について講演し、科学と芸術の融合である「創造する外科」の一端をご紹介しました。美容医療、熊外傷などのご質問もいただき、メディアの方々の形成外科への関心の高さを感じました。本セミナーを通じて市民のみなさまに情報が届けば幸いです。

  • 東京科学大学病院 再建形成外科 田中 顕太郎 教授
    本日は報道各社の皆様に、東京科学大学病院再建形成外科で行っている診療内容のお話をさせていただきました。あまり耳慣れない再建外科という分野が、どのような手術手技を用いてどのような疾患を治療しているのか、整容だけではなく機能も重視した再建手術とは何か、という点について、主に頭頸部再建手術を例に説明いたしました。またそこから派生して、頭頸部だけでなく全身を対象とした再建外科、原病の治療が落ち着いた後の修正術について、そこで活かされる美容外科の手術手技についても簡単に触れました。短い時間で十分な説明ができませんでしたが、皆様に当科のことをより知っていただく機会となれば幸いです。