口を開けようとすると痛い
あまり大きく口が開かない
あごを動かすときに音がする
これらは顎関節症の主要症候です。特にあごの関節や筋肉の痛み、開口障害は日常生活に支障をきたし、治療による改善が必要とされます。関節雑音だけなら日常生活で問題はありません。以上のような症状があれば当科の受診をおすすめします。
顎関節症の訴えとして、急にかみ合わせが変化した、あごが閉じないというのもあります。また、顎関節症に随伴する症状として頭痛、首や肩の痛みとこり、耳の症状(耳の痛み、耳鳴り、耳が詰まった感じ、難聴、めまい)、舌の痛み、味覚の異常、目の疲れ、口の乾燥感があります。しかし、これらの症状が顎関節症に関係するものなのか他の病気に原因があるのかを慎重に判断する必要があります。
☑ 日中、ふと気がつくと上下の歯をかみ合わせている
☑ よくほおづえをつく
☑ 電話の受話器を肩とあごではさんで会話する
☑ 長電話、長時間の携帯電話の操作による緊張、疲労
☑ 仕事での会議や接客事務で、緊張する時間が長い
☑ 勉強や事務作業、パソコン使用で長時間机に向かっている、姿勢が悪い
☑ うつぶせのまま読書
☑ 下顎を前に突き出す癖、爪かみや筆記具かみ
☑ 寝ている間に歯ぎしりや食いしばりをしている
☑ あおむけになって寝ることができず、いつもうつぶせで寝ている
☑ 枕は、硬く、高いものでないと眠れない
☑ スルメ、フランスパンといった歯ごたえのある食品をよく食べる
☑ ガムをよく食べる、または長時間噛む
☑ カラオケでよく歌ったり、発声練習をしている
☑ 長時間、楽器の練習をしている
☑ くいしばりしやすいスポーツ
☑ 顎関節を冷やしやすい、ウィンタースポーツやスキューバダイビング
☑ 人間関係に悩んで気分の落ち込みや憂うつ感が続く
以上は顎関節症に関係のある生活習慣です。顎関節症は日常の癖や習慣の積み重ねで発症してしまう病気です。自分では症状がないと思っていても少しずつ進行して、ある日突然症状として現れることや症状が良くなったり悪くなったりを繰り返すこともあります。あなたには思い当たる事はありませんでしたか?
これだけ原因となる習慣があれば、患者さんの症状は様々です。私たちは患者さんの生活習慣を考慮してそれぞれに合わせたオーダーメイド治療(→リンク)を行っています。
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