東京医科歯科大学大学院疾患生命科学研究部分子神経科学分野の田中光一教授と松上稔子教務職員らの研究グループは、理化学研究所脳科学総合研究センター神経構築技術開発チームの端川勉チームリーダー、北海道大学の渡辺雅彦教授らのグループとの共同研究によって、グルタミン酸を回収する輸送体GLASTとGLT1の2種類の遺伝子を破壊したマウスは、脳内から放出されるグルタミン酸の回収が障害され、脳内のグルタミン酸が過剰になり、大脳皮質・海馬・嗅球などの部位で脳形成に障害が起こることを発見しました。このことにより、脳内から放出される過剰なグルタミン酸が胎生期の脳発達障害の原因の一つであることが判明し、脳の発達障害の病態解明への可能性が示されました。この成果は、米国科学アカデミー紀要Proceeding of National Academy of Science, USA速報版の電子ジャーナル8月1日号に発表されました。
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田中 光一 教授 本学大学院疾患生命科学研究部 分子神経科学分野
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