
VOICE
受講生・修了生の声
2025年度受講生
A.T.さん
私は初期研修期間より総合病院で臨床経験を積む中で、患者のQOLに深刻な影響を与える口腔がんに対し、より専門的かつ体系的に学びたいと考え、本プログラムへ進学しました。
本プログラムでは、がん診療に関連する麻酔科、外科、耳鼻咽喉科、病理検査科、放射線科での実践的な研修に加え、関連施設での病理カンファレンスや遠隔講義への参加を通じて、学際的かつ包括的な教育を受ける機会に恵まれました。これら多岐にわたる研修経験により、口腔がんの診療における基礎的知識から臨床応用に至るまでの体系的理解を深めるとともに、チーム医療の重要性を再認識し、より多角的な視野と専門性を涵養することができました。これは本プログラムならではの特色であり、大変有意義な経験であったと実感しております。
さらに、コースワークと並行して、免疫組織化学染色を用いた口腔扁平上皮癌における予後予測因子の探索的研究に従事し、その成果を国際学会にて発表する機会を得ました。臨床業務と研究活動の両立は容易ではありませんでしたが、得られた知見や経験は自身の臨床観・研究観の深化につながり、充実した期間となりました。
今後は、本プログラムで培った知識・技術・学際的視座を臨床現場に還元し、口腔がん治療の発展に努めてまいりたいと考えております。
2025年度受講生
小幡 亮太さん
私は東京歯科大学を卒業後に、市川総合病院で臨床研修を終了しました。その後の進路は大学院で口腔外科、特に口腔がん診療についてより深く知識と研鑽を積みたいと考え、がんプロフェッショナル養成プランへの進学を決めました。
口腔腫瘍外科学講座では、1年目は臨床を中心に、歯科・口腔外科、耳鼻咽喉科、口腔がんセンターでの研鑽を積み、頭頸部領域についての知識や技術を学びました。また実際に病棟管理を行い、口腔だけでなく全身を診ることの大切さを経験させていただきました。
2年目には東海大学医学部附属病院での外部研修の機会もいただき、他施設での診療に関わる非常に有意義な経験を積ませていただきました。今後の口腔外科診療においても、自分の中でより多くの選択肢を得られたと感じました。
また研究も本格的に始動し、Px44TRAILを用いたがん治療に関する研究を行っています。この研究ではがん細胞に対して選択的にアポトーシスを誘導するタンパク質を活用し、より有効なアプローチを研究しています。
臨床と基礎研究の両立を大切にしながら、今後も患者さんに還元できる歯科医師を目指して、より一層研鑽を積んでいく所存です。
2024年度受講生
相磯 友里さん
私は、東京歯科大学市川総合病院で研修し、東京歯科大学大学院次世代がん医療を担う多職種人材養成プランの支持療法専門医養成コース栄養分野に進学いたしました。
支持療法は、患者がどの治療法を選択してもおこりうる機能障害や、QOLの低下に対して、口腔衛生・摂食嚥下・栄養管理を中心に、多職種と連携してがん治療の完遂を目標としてサポートしていきます。
他科研修では、チーム医療の中での歯科医師としての役割を学ぶことができました。
また、他科の様々な視点でがん患者と接することができ、1人1人違う価値観や生き方に触れ、常に患者や家族を中心とした医療を提供できる歯科医師でありたいと改めて考えさせられました。
臨床を行いながら研究をすることは大変ですが、親身になって丁寧にご指導いただける環境の下、毎日研鑽を積ませていただいております。
2024年度受講生
田中 詩織さん
私は、卒業後3年間口腔外科医として診療に従事していく中で、がん治療に興味を持ち、がんに苦しむ患者を自分の手で救いたいと思い本年度より大学院へ進学いたしました。
自分の研究はまだ始まっていませんが、今後は国立がん研究センターで遺伝子パネルを用いた分子標的治療の最適化に関する研究を行う予定です。
今まで自分が交わることのなかった研究という分野を学んでいけることにワクワクしていますし、より一層勉学に励まないとと、身が引き締まる思いでおります。
2024年度受講生
石川 早紀さん
私は総合病院の歯科口腔外科で研修を過ごし、口腔がんの治療における経験や知識の不足を強く実感しました。
そのため研修終了後、東京歯科大学大学院で「次世代がん医療を担う多職種人材養成プランコース」に進学しました。
実際に進学後は様々な口腔がんの治療に携わり、がん治療そのものだけでなく、様々な有害事象や周術期管理など日々研鑽を積むことができております。
コースワークでは医科研修も充実しており、今まで放射線科、病理検査科、形成外科で研修させていただきました。
またコースワークをこなしながら、口腔がん患者の唾液に含まれるエクソソームにフォーカスを当てた基礎研究も行っており、Webでの連携校共通インテンシブコースでは自分のタイミングでがん治療を包括的に学ぶことができ、充実した生活を送っています。