
VOICE
受講生・修了生の声
2024年度修了生
本講義では、がん治療は臓器の枠を超えて進化し、特に原発不明がんでは分子病態に基づく治療選択が主流であると症例検討を通じて学びました。自身の大学院の研究ではゲノム解析を用いた希少リンパ腫の予後予測指標の開発プロセスに触れましたが、その手法が固形腫瘍にも応用可能であることを実感できたのは大きな収穫です。免疫チェックポイント阻害薬の普及に伴い課題となる免疫関連有害事象に対し、血液内科で培った免疫毒性管理の専門性を固形腫瘍へ展開できるよう、ゲノム医療の知識を今後も深めてまいります。患者さんに寄り添う臨床腫瘍医として心理支援にも力を注ぎ、固形がんと血液腫瘍を橋渡しする新規治療開発に貢献できるよう、研鑽を重ねてまいりたいと存じます。
2024年度修了生
本症例カンファレンスを通じて、術後に出現した肺病変の鑑別や転移経路の考察、治療方針の選択など、臨床判断の難しさと奥深さを改めて実感しました。原発性肺癌と肺転移の鑑別、画像所見や臨床経過の評価、さらには外科的切除や遺伝子検査の可能性など、多角的な視点が必要であり、今後の診療においても本症例での議論を活かしていきたいと感じました。
2024年度修了生
本カンファレンスでは、軟部肉腫と直腸がんという異なるがん種を通じて、がん治療の多様性と共通性について学ぶことができました。診断や治療選択の根拠、さらに近年の個別化医療の進展についても深く理解でき、臨床現場での意思決定の重要性を実感しました。特に、患者のQOLを考慮した治療法の選択や、再発・転移に対する長期的な視点の必要性を再認識しました。今後の診療に活かしていきたいと思います。
2024年度修了生
本講義を通して、がん薬物療法の進歩とそれに伴う副作用管理の重要性について深く学ぶことができました。特に免疫療法における副作用の評価や対応が多様であること、そしてガイドラインを活用した事前準備と柔軟な対応の必要性を実感しました。未だ臨床経験のない立場として、今後は症例ごとの全身状態の把握や診察を怠らず、患者中心の医療を実践できるよう努めたいと思います。貴重な学びの機会に感謝申し上げます。