2024.10.10
高精度放射線治療/小線源治療を担う人材の育成
「特別講義1」「演習・実習1」を開催しました
地域に定着する放射線治療医養成WGが開講する、緩和的放射線治療・密封小線源治療・高精度放射線治療の質の向上と普及を担う人材養成コース①「高精度放射線治療/小線源治療を担う人材の育成」において、「特別講義1」「演習・実習1」を開催しました。
特別講義1(高精度放射線治療)
7/26(金曜日)18:30~19:50(Zoom開催)
- テーマ「子宮頸癌術後の強度変調放射線治療治療計画のポイント」
- 講師:国立がん研究センター放射線治療部放射線品質管理室室長岡本裕之先生
- 座長:村上直也(順天堂大学)
- 要旨:子宮頸癌術後、全骨盤照射を強度変調放射線治療で実施する意義と治療計画のポイントを講義していただき、固定・前処置、標的体積設定、ビームアレンジメント、輪郭設定について実践に即した解説もしていただきました。また後半はMRIリニアックを用いた子宮頸癌根治的放射線治療に関する紹介もありました。31名の方にご参加いただきました。

演習・実習1(高精度放射線治療)
8/31(土曜日)9:30~12:30(東京科学大学内講義室)
- テーマ「高精度放射線治療における精度管理」
- チューター:野武亮一(東京科学大学)、黒河千恵(順天堂大学)、井上達也(順天堂大学)、高津淳(順天堂大学)、飯島康太郎(順天堂大学)
- 座長:村上直也(順天堂大学)
- 要旨:高精度放射線治療を実施する上で必須となる患者QA(品質管理)について、実臨床で役立つ知識・スキルを習得することを目的に行いました。3種類のQA機器(独立線量計算ソフト・配列型検出器・EPID)に関する講義後、実際の機器を用いた演習を行い、各QA機器の特性を理解しました。8名の方にご参加いただきました。
演習・実習1(小線源放射線治療)
9/28(土曜日)9:00~13:00(千代田テクノル、および順天堂医院放射線治療計画室)
- テーマ
1)子宮頸癌の腔内照射と組織内照射併用腔内照射
2)小線源治療における鎮痛・鎮静仙骨ブロック
3)看護師のための小線源実習(準備・モニタリング・終了まで) - 講師:村上直也(順天堂大学)、小此木範之(順天堂大学)、飯島康太郎(順天堂大学)、井上達也(順天堂大学)、川本晃史(順天堂大学)、大島理規(順天堂大学)、塚本友紀子(順天堂医院)、鈴木恵子(東京科学大学病院)
- 要旨:子宮頸癌に対する小線源治療の全体像を把握することを目的とし演習を行いました。前半は治療計画装置を用い、小線源治療計画の立て方を学び、後半は鎮痛・鎮静の実践を学びました。また、職種を超えて子宮頸癌に対する小線源治療の課題について議論しました。13名の方にご参加いただきました。