2026.01.13
地域に定着する放射線治療医養成WG
領域1 高精度放射線治療「演習1」「演習2」を開催しました
地域に定着する放射線治療医養成WGが開講する、緩和的放射線治療・密封小線源治療・高精度放射線治療の質の向上と普及を担う人材養成コース領域1「高精度放射線治療」において、「演習1」「演習2」を開催しました。
演習1(領域1 高精度放射線治療)
2025年7月26日(土)13:00~16:20(順天堂大学医学部附属順天堂医院)
テーマ「高精度放射線治療における患者固定方法と精度」
講師:黒河千恵先生(順天堂大学)、范睿恒先生(順天堂医院)、生本隆洋先生(順天堂医院)、野武亮一先生(東京科学大学)、臺洋平先生(虎の門病院)、丸山大樹先生(日本赤十字社医療センター)、小金澤亮先生(国際医療福祉大学)
要旨:高精度放射線治療を実施する上では患者の位置再現性を担保することが重要です。しかし、どのような固定具を使用するべきなのか、他の施設ではどのように固定具を作成しているのかを学ぶ機会は限られています。本演習では講義と演習、さらに企業からの最新固定具のプレゼンテーションを通して、固定具作成について受講生と講師が議論しました。
前半は普及がすすむSGRT(体表面画像誘導放射線治療)と転移性脳腫瘍に対する定位照射の固定具、呼吸性移動対策に使用する固定具、技師が考える理想的な固定具について講義を行いました。
後半は順天堂医院での脳定位照射と体幹部定位放射線治療での固定具作成を実演しながら、固定具作成のノウハウを学びました。各施設での固定具作成の方法や注意点について議論をしました。
本演習に協賛いただいた株式会社千代田テクノル、東洋メディック株式会社からは最新の固定具を紹介していただき、参加者の施設で使用している固定具との違いを議論しました。12名の方にご参加いただきました。
演習2(領域1 高精度放射線治療)
2025年11月1日(土)9:30~12:30(順天堂大学医学部附属順天堂医院)
テーマ「高精度がん放射線治療の治療計画(海馬抜き全脳照射)」
講師:黒河千恵先生(順天堂大学)、飯島康太郎先生(順天堂大学)、川本晃史先生(順天堂大学)、野武亮一先生(東京科学大学)、松元佳嗣先生(東海大学)
座長:井上達也(順天堂大学)
要旨:高精度放射線治療を安全に実施するためには、腫瘍への線量集中性を高め、リスク臓器への線量を可能な限り低減した治療計画の作成が重要となります。治療計画に使用する治療計画装置や計画パラメータは施設や計画者間で異なり、作成される治療計画の質は計画者の経験や技術に依存することが分かっています。
本演習は、海馬抜き全脳照射を対象として、10施設、総勢14名が作成した治療計画について、計画の質を高めるための討論を行いました。前半は放射線腫瘍医を主体に、臨床における海馬抜き全脳照射の意義について議論しました。後半は5種類の異なる治療計画装置(Eclipse、Monaco、RayStation、RayTomo、Precision)、5種類の異なる治療装置(Halcyon、Truebeam、Radixact、VersaHD、Synergy)を基に作成された治療計画について、それぞれの特徴について議論した後、計画の質を向上させる工夫について討論を行いました。
本演習に協賛いただいたアキュレイ会社(杉健太郎先生)から特別講義「Radixact/Precision を用いた海馬抜き全脳照射」を、エレクタ株式会社(佐藤礼先生)から特別講義「放射線治療の“知”を集める:ProKnow による教育と臨床の革新」を講演いただきました。14名の方にご参加いただきました。