事業概要

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病院経営人材養成プランとは?

 本学大学院医歯学総合研究科修士課程医歯理工学専攻MMAコースでは、過去多くの病院長、事務長、大学病院幹部等が医療管理を学び病院現場にその成果をフィードバックしてきました。本プランでは、その実績と卒業生のネットワークを活かし、病院経営戦略能力を備える医療人材の養成に取り組みます。特に、本学の立地を活かし、首都圏の大学病院と連携し、受講生の獲得とケーススタディの事例収集を行い、実践的で実効性の高い人材養成プログラムを開発します。また、MMAコース科目から病院管理、財務管理、安全管理等に密接に関連する科目を選択して受講することができるとともに、首都圏大学病院等の幹部候補者を集め、幹部経験者にも参加いただき、相互の情報交換と大学病院経営のケーススタディを組み合わせることで、即戦力となる人材の養成を目指します。

ポンチ絵

事業責任者:理事・副学長(医療担当) 内田 信一
担当教員 :医療政策情報学分野 教授 伏見清秀
問合せ  :統合教育機構事務部学務企画課教育事業支援係 gk-epsu@ml.tmd.ac.jp

病院経営人材養成プラン

経営⼈材養成プラン

背景と必要性

・多くの病院は経営的な苦境にあるが院内には経営に貢献できる人材が不足

・本学の大学院医療管理政策学(MMA)コースにおける教育実績を活かした病院経営人材養成の必要性

矢印

⼈材養成の⽬標

大学院科目での専門知識の習得と様々な病院での事例検討を組み合わせた、実践的な経営人材養成を目標

本プランの特徴

・⼤学院医療管理政策学(MMA)コースの経営学、病院管理学の習得

・⾸都圏の13⼤学病院と連携して、病院事例のケーススタディによる実践的な学習

カリキュラムの特徴

・⼤学院医療管理政策学(MMA)コースの9科⽬から5単位以上を受講(内2単位は必修、内1単位は選択必修)

・授業は平⽇夜間に提供

・e-learningによる補講の提供

・ワークショップ(平日夜間または休日)による病院事例研究により相互交流と授業理解度を深める

MMA履修科⽬

<必修科目>

・財務・会計

・診療情報管理学

<選択必修科目>

・医療のTQM

・医療機関リスク管理

<選択科目>

・医療政策概論

・医療政策各論

・病院設計・病院設備

・衛⽣⼯学・汚染管理

・医療とリーダーシップ

テーマに関する課題

・病院は医療の高度化によるコスト増大に対して診療報酬の抑制や補助金等の削減で経営的に困難な状況にあるところが多いが、病院内には経営に貢献できる人材が不足している。

・本学は大学院大学として修士課程医療管理政策学コース(以下「MMAコース」という。)にて10年以上の教育実績があり、その成果をさらに病院経営人材養成に活かし得る可能性がある。

・本学MMAコースの病院管理、経営管理に関する科目にて基礎知識を習得するとともに、様々な病院での事例検討(ケーススタディ)を加えることで、実践的な経営人材養成につなげることを目標とする。

・本プログラムの履修期間は1年と設定するが、受講生が多忙である医師を対象としていることから、勤務の状況等に応じて、複数年をかけての受講も認めている。

大学・学部等の教育理念・使命(ミッション)・人材養成目的との関係

 本学の教育理念は、「幅広い教養と豊かな人間性、高い倫理観、自ら考え解決する創造性と開拓力、国際性と指導力を備えた人材を育成する」ことであり、この理念を踏まえて「知と癒しの匠を創造し、人々の幸福に貢献する」ことを目標としている。有能な病院経営者には幅広い教養と豊かな人間性、高い倫理観が求められるとともに、複雑な病院組織をまとめ、牽引するためには、自ら考え解決する創造性、指導力が必要であることは当然である。本プログラムにおけるこれらのテーマを実践するにあたり、本学の教育理念に基づいた人材育成を行う。

達成目標・評価指標

・教育プログラム・コースの実施数は本学で実施する「病院経営人材養成コース」1つとする。

・教育プログラム・コースの履修者数は、平成30年度は5名、平成31年度からは各8名程度を目標とする。

・受講者と大学病院・一般病院関係者を対象とする病院経営セミナーを30名から40名程度(首都圏13大学病院)の規模で平成30年度・平成31年度に1回ずつ開催する。「急性期病院経営改革のための人材養成のあり方(仮題)」をテーマに、本コースの教育プログラムの開発成果を幅広く共有するとともに、急性期病院の経営改革の実績豊富な講師を招き、病院経営改革の基本的なあり方を学ぶ機会を提供することを目的とする。

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