6. キーボード操作とタイピング

6.1 キーボード操作の基本 (Windows)

6.2 タイピング練習

JUMP → 「姿勢と動作に関する注意」 「タッチタイピング習得法」 「タイピング試験実施要領(2019年度版)」

揃えるとよいもの


姿勢と動作に関する注意

★タイピング練習は,身体訓練という意味で 楽器やスポーツの練習と同じ です.合理的で負担の少ないフォーム・筋肉の使い方を常に意識すること
★無理な姿勢や動作が癖になると、上達が遅れるだけでなく,腱鞘炎等のリスクも増大します.最初の段階でしっかりチェックしましょう.

姿勢(手・指のフォームを含む)について:

動作について:

こちらのページ(富士通)も参考になります. ただし下記部分を除く: こちら(Free Typing Lessons for Beginners)のtutorialも参考になります. 英語ですが,動画 含めわかりやすく説明されています.

タイピング練習ソフトの利用

★特に重要なのは「美佳のタイプトレーナー もぐらたたき編」(mikamogu)および「Typing Jungle」です. 両者を並行して進めてください.
★mikamogu と Type-S は,タイピング試験で使用する可能性があります. WebClassよりファイルをダウンロードし,各自のパソコンにインストールしておくこと(ただしいずれもMac版はないので,Macの人は Typing Jungle をしっかりやってください).
美佳のタイプトレーナー もぐらたたき編」(略称「mikamogu」)
Type-S
実習室内のパソコンではデスクトップ上のショートカット・アイコンより起動(ダブルクリックまたは右クリックで「開く」を選択).
(★以下はパソコンにインストールするソフトではなく,Web上のタイピング練習サイト)
「TypingClub」内のTyping Jungle (もっともお勧め.mikamogu以外では,なるべくこちらに時間をかけてください)
面白くて非常に効果が高い.レッスンメニューが豊富で少しずつ段階的に進むので,練習時間に応じて必ず上達します
「Typing.com」
Typing Jungleと似ているが異なるタイプのレッスンメニュー.初心者向けレッスンが充実.Typing Jungle がなかなか進まず飽きそうだったら,こちらもやってみると良いでしょう.
「P検 無料タイピング練習 インターネット版」
日本語のサイトなので多少とっつきやすいかもしれませんが,Typing Jungle の方が遥かに高機能かつ有効です.

タイピング練習ソフトの自宅での利用について

各ソフトの作者がネット上で配布しているファイルは,ファイルの圧縮形式やインストーラーのOSへの適合の問題により,そのままでは利用できない可能性があるので,自宅利用のためのファイル一式をzip圧縮してWebClass上で配布しています. 各自のパソコンにダウンロードして展開し,利用してください.
  • MIKAMOGUは特に重要です.実行ファイル(「mikamogu.exe」)のダブルクリックにより直接起動できますが,起動を容易にするために,デスクトップ上にショートカットを作成しましょう.
  • デスクトップ上へのショートカット作成手順: 実行ファイル上で右クリック→「その他のオプションを確認」→「送る」→「デスクトップ(ショートカットを作成)」
  • Type-Sはインストール作業が必要なので,インストール実行ファイル「setup.exe」をダブルクリックしてインストールしてください.インストール場所等は初期設定の通りでOK.インストールすると,自動的にデスクトップ上にショートカットアイコンが生成されます.
★アプリケーションは実行ファイル(拡張子「.exe」)単独で作動するわけではないので,実行ファイルのみを移動・コピーしないこと!


タッチタイピング習得法 (↓↓↓必ず最後まで目を通すこと↓↓↓)

タッチタイピングの目的は「速く打つ」ことではなく,「楽に打つ」こと. 目がキーを探している間,思考は中断します. 即ちタッチタイピングとは,視線の移動を最小限に抑えることにより,脳を最大限効率良く使うための技術です。

ホームポジションを常に意識し,指の分担を厳守せよ!

  • ホームポジションはその名の通り,指の起点となる位置.ホームポジション以外のキーはホームポジションとの位置関係で覚える.
  • ★打ち始める前にまずホームポジションを確認し,指を正しく配置
    • 特に,人差指 → FJ,親指 → スペース(の手前側に添える) を徹底してください!
    • タイピング練習に限らず,日常的に意識し,習慣づけることが重要(タイピング上級者は無意識でやっています).
  • 打鍵操作の区切りごとに(最初は一打ずつ)指をホームポジションに戻すこと.特に使っていない方の手は4指すべてホームポジション上に置かれているように!
  • Shiftキーを用いて大文字や記号を入力する際に,左右のShiftキーを正しく使い分けること.
    • ★必ず同時に押すキーと逆側のShiftキーを用いること.
    • 特に右Shiftキーはタイピングにおける1つの急所.ホームポジションから遠いため慣れるまでは難しいですが,スムースなタイピングのためには絶対に必要です!

指を動かす過程や,手全体の筋肉の使い方を意識せよ!

親指の重要性を認識せよ!

  • 親指はタイピング全体に大きな影響を与える重要な指です.スペースを打つだけではありません!
  • スペースキーは必ず親指で打つこと.他の指を使うべき理由があるでしょうか?ありません!

正確さの重視を徹底せよ!

  • 実際のタイピングではミスタイプする度に修正しなければならないので,正打率95%未満でいくら速く打てても実用上は役に立たず,ほとんど無意味
  • ゆっくり確実に打つ練習こそ有効練習の際は,なるべく速度を気にしないこと.
    • 「速く打つ」ことを意識してしまうとなかなかミスタッチが減らず,結果的に速度はあまり上がりません.逆に正打率が上がれば速度は自然に上がります.あくまで正打率優先!
    • ミスタッチが多いとき(目安として正打率95%未満)は,意識的に速度を落とすこと.ゆっくりすぎると思われるぐらいの速度で一打ずつキーの位置(ホームポジションとの位置関係)を確認しながら打つ練習が効果的.
    • ノートパソコンなど,キーストロークが浅いキーボードで練習する場合も,キーを指先でしっかり押し込むことを意識して練習すべし.
  • まず使用頻度が圧倒的に高いアルファベット26文字+「」「」 について,手元を見ないで完璧に打てることが重要.
    • アルファベットでもミスタイプが頻発するようであれば,MIKAMOGUの「初級」に戻って練習すること.
    • 人差指は担当するキーが多いため,「T」「B」「Y」「N」あたりは特にミスタイプしやすいキーです.ホームポジション(F,J)との位置関係をしっかり意識しながら打ちましょう.
    • 「;」「 / 」「?」等はやや使用頻度が下がるが,打ちやすい位置にあるので,徐々に習得すべし.
    • 数字やその他の記号が出てきたら手元を見て良いが,タイピング試験の際は,比較的使用頻度の高い「 " 」「 ' 」もあらかじめ場所を確認しておくと有利.

その他の注意・上達のコツ

  • 長時間ダラダラやるより,短時間(指の疲労を感じない程度)の練習を定期的に繰り返すのが効果的.
    • 1回10~15分程度でも良いので,しっかり集中して,毎日練習すると効果が大きいようです(アンケートで同様の意見多数).
    • パソコンが必須の道具である以上,早く習得するほど活用できる場面が増え,メリットが大きいはずです.試験の為,単位の為ではなく「自分の為」の練習であることを認識して,motivationを高めてください.
  • タイピング練習以外でも,日頃からパソコンで文字入力を行う際には「正しいタイピング法」を常に意識し,習慣付けましょう
    • ホームポジションを意識するだけでも大違い.まず ホームポジションに指を載せ,親指をスペースキーに添えてから打ち始める ことを徹底しましょう.
    • 特に長文を打つ際はタイピング練習のつもりで!
  • MIKAMOGUでの練習は合格基準を達成した後も継続すること.特に,Typing Jungle の進度が遅いと感じた場合は充分時間を割いて,基礎を確認すること.
  • ミスタッチがなかなか減らない場合,ミスタッチしやすい「苦手な文字」が必ずあるはずです.「TypingClub」「タイプウェル英単語」でチェックし,その文字を意識的に丁寧に打つように心掛けましょう.
  • 苦手な文字がわかったら,[苦手な文字]と[その文字に対応するホームポジションの文字]を交互に打つ練習も効果的(例:「Q」が苦手な場合,AQAQAQ…と打つ).

★習得が遅い人はほぼ100%,上記の注意のいずれか(大抵は複数)を守っていません. タッチタイピングは習得すれば必ず役に立ち,人生にとってプラスになります. そして正しい方法でコツコツ練習すれば誰でも習得できます. 最終的にはほぼ全員が合格しますが,間違った方法で(より多くの時間を費やして)練習した結果,ギリギリ合格基準をクリアしたとして,何の意味があるでしょうか.

あなたの人生観が問われています.



6.3 タイピング試験について

7月末に第1回試験,9月に第2回試験を実施する予定です(第2回は第1回で不合格の人が対象).
タイピング試験実施要領(2019年度版)
★以下は2019年度の実施要領です.2020年度以降はWebClassを利用した試験を行っていますが,合格基準が大きく変わらないように配慮していますので,参考にしてください.

MIKAMOGUを用いた予備テストに続けて,Type-Sの速度計測機能を用いて本試験を行う.
(★MIKAMOGUとType-Sは時間を区切らず連続して行う)
  1. [事前の準備]
    • [出力設定]「デバイスとプリンター」(Windows10)または「プリンターとスキャナー」(Windows11)を開いて「Microsoft Peint to PDF」を「通常使うプリンター」または「規定のプリンター」に設定.
      Windows10では「スタート」→「設定(歯車のアイコン)」→「デバイス」→「デバイスとプリンター」
      Windows11では「スタート」→「設定(歯車のアイコン)」→「Bluetootheとデバイス」→「プリンターとスキャナー」
      (「Windowsで通常使うプリンターを管理する」をオフにする必要があります)
      ★【注意】これをやっておかないと,認定書ファイルを出力する段階でエラーとなり記録が残らないので,やり直しとなります.
    • 学生証を机の上に提示.MIKAMOGUを起動し,トップメニューより「3」を選択して上級メニューを表示させた状態で待機.
      不正行為防止のため,Type-Sは終了させておくこと
  2. [MKAMOGU開始]合図と共に6(全段)を押して予備テスト開始.ミスタッチ0回かつ50秒以内で終了すればその時点で予備テスト合格,ただちに次のステップへ(結果の確認は最後にまとめて行うので指示を待つ必要はありません).
  3. [Type-S起動→開始]
    1. (後で記録を確認できるよう)MIKAMOGUを起動させた状態のまま Type-Sを起動して「タイピング速度の計測」をクリック.
      【注意】「設定の変更」はクリックしないこと!(必要な設定は「タイピング速度の計測」の中で行う).
    2. 「所属」に学籍番号,「氏名」に名前をフルネームで漢字で記入し(留学生はアルファベット可),「OK」をクリック.
      【注意】ここでの入力が指示通りになっていない場合は不合格とする.
    3. 「設定」メニューより制限時間を3分に設定.さらに「キーボード表示」のチェックを外す
      【注意】制限時間を3分未満に設定しないこと( ★故意に行った場合,不正行為とみなします ).
    4. 上記の設定が完了次第,ただちにスペースキーを押して試験開始.制限時間内であれば何度でも繰り返してよい. ただし(数字と記号を除く)アルファベットのタッチタイピングが明らかに習得できていない者は目視による判断で失格とし,受験を中止させる.
      [その他の注意事項]
      • 大文字と小文字は区別されるので大文字ではShiftを忘れずに.おかしいと思ったらまずCapsLock状態になっていないかどうか確認(このページ冒頭の説明を参照せよ).
      • 受験チャンスは複数回あるので焦らないように.制限時間内に合格基準に達する自信がない場合は練習と思ってじっくりやること.
  4. [終了→記録提出] 制限時間内に下記合格基準に達した場合,以下の操作を行う.
    1. 挙手して教員による結果の確認および学生証チェックを受ける(学生証はいったん提出
      ★「 1. 」でのプリンタの設定が正しく行われていなかった場合,次の操作で異常終了して記録が消え,やり直しとなります.不安な場合は再確認を!
    2. (「順位」のダイアログボックスが表示された場合は「OK」で閉じた後に)「結果を印刷」をクリック→『結果を印刷しますので…(中略)…「OK」を押してください』と表示されるので,「OK」をクリック.
    3. 「認定書」がPDF形式のファイルとして出力されるので,ファイル名を「(学籍番号).pdf」として適当な場所に保存
      • ★このときエラーメッセージが表示されてType-Sが異常終了しますが,ファイルは保存されているはずなので,保存先を確認してください.
      • *」はファイル名で使えない文字なので、削除すること(無理に保存しようとすると、異常終了してデータが消えることがあります).
    4. WebClass上で「認定書」ファイルを提出.
      • その場で直ちに提出すること.認定書ファイルが所定の時間内に提出されていなかった場合も不合格として扱います.
      • 以上で試験は終了ですが,提出した学生証は各自忘れずに教卓まで取りに来てください.

Type-S合格基準:以下のいずれかを満たすこと.

  • 正打率95% 以上 かつ スピード 150文字/分 以上
  • 正打率96% 以上 かつ スピード 140文字/分 以上
  • 正打率97% 以上 かつ スピード 130文字/分 以上
  • 正打率98% 以上 かつ スピード 120文字/分 以上
  • 正打率99% 以上 かつ スピード 110文字/分 以上
  • 正打率100%   かつ  スピード 100文字/分 以上

★ただし,あくまでタッチタイピングの習得が目的なので,明らかにタッチタイピングができていない人は上記基準をクリアしても不合格とします.上記基準値はタッチタイピングを習得すれば自然に達成できる値です.

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