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●生命情報科学教育部の「生命情報科学国際教育プログラム」は文部科学省の実施する「魅力ある大学院教育」イニシアティブ(平成17年度)に採択されました

「魅力ある大学院教育」イニシアティブとは
 今後の大学院においては、大学院教育の実質化(教育の課程の組織的展開の強化)、国際的な通用性・信頼性の向上を通じ、世界規模での競争力の強化を図ることを重要な視点として、教育研究機能の強化を推進していくことが求められています。
 「魅力ある大学院教育」イニシアティブは、現代社会の新たなニーズに応えられる創造性豊かな若手研究者の養成機能の強化を図るため、大学院における意欲的かつ独創的な研究者養成に関する教育取組に対し重点的な支援を行うことにより、大学院教育の実質化(教育の課程の組織的展開の強化)を推進するとともに、採択された取組を広く社会に情報発信することで、今後の大学院教育の改善に活用することを目的として、平成17年度から「研究拠点形成費等補助金」により、文部科学省の新規事業として開始されたものです。

生命情報科学国際教育プログラム
 生命情報科学教育部が提案した「生命情報科学国際教育プログラム」では、欧米先進諸国を含む海外から才能ある人材を我が国に吸引できるような大学院教育の実現を目指し,日本語を解さない学生に対応するため、科学における国際言語である英語による大学院教育を実施することを計画しています。これによって本大学院での日常会話を英語化させ,日常の教育・研究活動を国際的環境で行うことによって,日本人学生や日本人教員・事務員の真の国際化を促し,ポストゲノム時代に対応し世界に通用する新しい人材を養成することを目指します.

 具体的には総合選抜入試、講義・演習、論文審査などの英語化を図り、日本語を解さない学生も支障なくトップレベルの大学院教育を受けられる体制を整えます。

 こうしたカリキュラムの実現のため、具体的には以下のような組織的取組を計画しています。
1)英語を母国語(あるいは同程度に英語堪能な)とする教員・事務員の採用
2)講義・演習の補助を行うTA・RAの増員(英語堪能な留学生などを対象)
3)英語版シラバスの作成
4)英問英答形式の入試及び論文審査を実施
5)留学生に対するフェローシップの充実
6)英語による講義・演習遂行能力向上のためのFaculty Development(日本人教員対象)実施

 英語化された講義・演習には日本人学生の参加も奨励し、海外からの優れた留学生と活発な論議を行うことによって、国際社会で通用する真の“国際的サイエンティスト”を養成する計画です。

<採択時の評価>
 優秀な留学生の受け入れを視野に入れ、英語による教育を含めた国際化及び欧米型の開かれた大学院教育システムを導入しようとしている点は先導的であり高く評価できる。カリキュラム等も明確であり、優秀な海外スタッフ獲得などの計画が達成できれば、優れた研究スタッフと相まって、その効果は高いと思われる。また、英語による大学院教育を実質化する取組も具体性があり、期待できる。


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