ごあいさつ

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平成27年度 科学技術人材育成費補助事業
「ダイバーシティ研究環境実現イニシアティブ(連携型)」の実施にあたって

東京医科歯科大学 学長 田中 雄二郎

東京医科歯科大学
学長 田中 雄二郎

平成27年度(2015年度)に採択されました文部科学省科学技術人材育成費補助事業「ダイバーシティ研究環境実現イニシアティブ事業(連携型)」も最終年度を迎えました。本事業は順天堂大学、株式会社ニッピバイオマトリックス研究所及び本学を含めた3機関が連携し、「3つの目標と5つの行動計画」を掲げ、研究力強化の支援、リーダーシップ向上支援、育児・介護と研究との両立支援、産学連携の支援及び若手研究者キャリアパス支援を柱に、女性研究者が様々なライフイベントと研究を両立できるような働きやすい環境を整備するとともに、未来を形成するリーダーシップを備えた女性研究者を育成・輩出に取り組んでまいりました。

本事業は2020年度をもって終了を迎えますが、事業活動を通じ女性研究者や大学院生の間で新たな繋がりが生まれ、様々な背景を抱えた研究者に対する研究環境を整備することで、目覚ましい研究成果が上がっています。その一方で「女性研究者の低い上位職率」が従前からの課題となっていることを再認識し、その課題解決に向けた取り組みを強化するとともに、2020年4月に迎えた初の女性事務局⻑に男女共同参画担当(副学長)として着任いただき、更なる事業の推進を担っていただきます。

本学は、「すべての人に健康と福祉を」の活動をフォーカスするとともにダイバーシティ事業を発展させ、女性研究者が個々の能力をいかんなく発揮できる駘蕩たる研究環境と活躍推進の実現に寄与してまいります。

順天堂大学 学長 新井 一

順天堂大学
学長 新井 一

男女共同参画推進室では、平成23年度文部科学省「女性研究者研究活動支援事業」の採択を端緒に、女性研究者のライフイベント及びワーク・ライフ・バランスに配慮した研究環境の改善やそれに向けた学内の意識改革など、仕事と家庭を両立することができる環境実現のため、様々な取組を実施してきました。

東京医科歯科大学、株式会社ニッピバイオマトリックス研究所と連携した本事業では、これまで本学が取り組んできた研究支援員配備事業を発展させると共に、今回計画された5つのプロジェクトに取り組むことにより更なる質的拡充を目指して参ります。また、連携事業の特色である共同研究や産学連携研究においては、連携機関との交流を通じて多様な視点や発想を取り入れることで研究力向上に繋がることが大いに期待されます。今後も女性研究者の活躍推進と研究環境のダイバーシティ実現に寄与して参ります。

ニッピ バイオマトリックス研究所 所長 服部俊治

ニッピ バイオマトリックス研究所
研究所顧問 研究戦略責任者 服部 俊治

この度は DDユニットに参加させていただいて大変刺激的な毎日を過ごさせていただいております。会社ではダイバーシティーという言葉にはこれまで馴染みがなかったのですが、企業体内の研究所活動として限られた人員で、少ない研究者の中で最大限の成果を出すためには女性男性とは言っておられない面もありました。

また企業内で留まっていたら新しい研究も生まれません。女性、男性のそれぞれの力を発揮するための要件というものは異なっており、何をすれば良いのか、どのようにすれば良いのかというところがDDユニットに加わって議論するうちにだんだん見えて来るというところ、 さらに企業と大学間で共通の目的を持った女性研究者が協働できることにこのユニットの魅力を感じています。

今後どのようにユニットが育ち、成果を上げることができるか一緒に育て、見ていきたいと思います。

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