8. 文書編集と日本語入力(未完成)
8.1 文字入力に関する基礎知識
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テキストファイル : 文字情報(テキストデータ)のみのファイル.Windwsでは「.txt」が標準的な拡張子.
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テキストエディタ(=エディタ) : テキストファイルを編集するソフト.
※以下はWindows前提です.MacユーザーはMac用テキストエディタについて各自よく調べてください.
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メモ帳(=Notepad): Windowsに標準添付されるエディタ.
■「メモ帳」を起動せよ.
- 起動方法:
- [Windows 11] 「スタート」ボタン → 「メモ」or「memo」と入力して検索.
- [Windows 10] 「スタート」ボタン → 「Windowsアクセサリ」 → 「メモ帳」 を順に選択.
- 長所:Windowsに標準搭載されているので,Windowsパソコンなら常に利用できる(他のエディタがインストールされていない場合はこれを使うしかないので一応知っておくべき).
- 短所:低機能で使いにくい(できれば使いたくない).
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TeraPad: メモ帳より高機能なフリーウェアのエディタ(作者のウェブサイトはこちら).
■作者のサイトより「TeraPad」のインストール用ファイル(インストーラ付き)をダウンロードし,インストールしてください.
- 授業では主にTeraPadを利用します.TeraPadは容量が小さく,あっても邪魔にはなりませんので,他のエディタ(後述のサクラエディタなど)を使いたい人も,一応入れておきましょう.
- TeraPadの初期設定は文字コードがShift JISになっています.現在ではUTF-8が主流なので,設定変更が必須(こちらなどを参考に)
■「TeraPad」を起動し,メモ帳との違いを観察せよ.
- 長所:フリーのテキストエディタとして定評があり,一般的な文書作成用エディタとして完成度が高い.容量が小さく,USBメモリからも瞬時に起動できる.
- 短所:やや設計が古く,Unicodeへの対応が不充分.
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サクラエデイタ: TeraPadよりさらに高機能なフリーウェアのエディタ(公式サイトはこちら).
- TeraPadの利用において問題が生じた場合は,こちらを利用してください.
- 長所:おそらく国産の汎用フリーテキストエディタとして最高峰.その割には動作が軽い.すでに充分高機能だが,オープンソース化が進んでおり,今後も改良され続けることが期待される.
- 短所:大きな欠点は見当たらないが,テキストエディタ初心者の場合,機能が多すぎて戸惑いそう.
【エディタに関する全般的な注意】
- ★拡張子「.txt」を持つテキストファイルはWindowsの初期設定でメモ帳に関連付けられているので,ファイルから直接ダブルクリックで開こうとするとメモ帳に読み込まれる.TeraPad等,他のエディタで編集する場合は,先にエディタを起動してファイルを読み込む必要あり(個人的には「.txt」への関連付けをTeraPadに変更することをお勧めします).
- MS WORDに代表されるワープロソフトは,一般的なテキスト文書の作成・編集においては,不要な機能が多すぎて無駄に動作が重く,決して使いやすくありません.テキストエディタを積極的に活用しましょう(ワープロの機能が必要な場合であっても,文章をテキストエディタで作成してワープロに貼り付けた方が,遥かに効率的です).
- WebメールやWebClassの課題等で,Webページ上に長文を入力する際も,まずテキストエディタで編集してから貼り付けるようにすれば,効率が良いだけでなく,ネットワークトラブル等で文章が消失する悲劇が回避できます.
- Mac用エディタとしては,たとえば mi などが定評があるようです.
- プログラミング言語やHTMLのソースコードもテキストデータなので,テキストエディタで編集できます.そちらの機能を強化したソースコードエディタとしては,Visual Studio Code(VS Code)や Atom などが人気があります(ただし,やはり多機能すぎて通常のテキスト文書作成には不向き).
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カーソル : キーボードから入力される文字等の入力位置を表す印
■任意のキーをいくつか打ち,入力位置とカーソルの移動を確認
■Enter, スペースキー,Backspace, Deleteを打って機能とカーソルの動きを確認.
【注意】Enterを打つと行末に改行マークが入力されるが,メモ帳やWebメールの画面では表示されない(ワープロやTeraPadでは表示される).改行マークは文字ではないので印刷等においては現れないが,電子情報としては文字と同等の扱いを受け,「コピー」「貼り付け」等の編集作業の対象にもなる.
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挿入モード と上書きモード
:初期状態では挿入モード.「Ins」キーで上書きモードと切り替わる(カーソルの形状が変化).
★「挿入モード」が基本です.誤操作により意図せず「上書きモード」になってしまったとき戻せるように,必ず確認しておくこと!
8.2 文書編集の基本
■TeraPadを用いて,以下に挙げた技法 ( 多くのソフトで共通して用いられます! ) を一通り確認せよ.
- 文字列の選択(選択部分は反転表示される):
- 方法1: マウスでドラッグ
- 方法2: Shift+矢印キー
- ★方法3★: Shift+マウスでクリック (広範囲を選択するとき便利!)
- 必須ショートカットキー:
- コピー&ペースト: 文字列選択 → コピー [Ctrl+C] → 貼り付け(=ペースト) [Ctrl+V]
- カット&ペースト: 文字列選択 → 切り取り(=カット) [Ctrl+X] → 貼り付け(=ペースト) [Ctrl+V]
- (入力画面内の)すべての文字を選択: [Ctrl+A]
- 「元に戻す」[Ctrl+Z] ,「やり直し」[Ctrl+Y]
- 「上書き保存」[Ctrl+S]
*広範囲を削除する際は, 文字列選択 → 「Delete」or「BackSpace」 が効率的です.
*「ペースト」の前に文字列選択しておくと,選択範囲に コピーorカット した文字列が上書きされるので,ひと手間減らせます.
★作業効率を上げるため,ショートカットキーや右クリックを極力活用すること.パソコンに対する苦手意識のある人ほど,積極的に用いるべき!(覚えれば誰でも使うことができ,結果的に余裕が生じて学習効果が高まります)
【参考】ショートカットキー一覧.
★「折り返し反映コピー」「引用符付き貼り付け」等,TeraPad特有の便利な機能も活用せよ!
8.3 日本語入力
テキストファイルの保存およびエディタの終了操作
- ファイルの保存
- 最初の保存,または元のファイルを残したまま別名で保存したいときは「名前を付けて保存」.以降は「上書き保存」
【注意1】テキストエディタの場合,保存の際「ファイル名」において拡張子を省略すると拡張子「.txt」が自動的に付加される.HTMLファイルなど,「.txt」以外の拡張子で保存したい場合は特に注意が必要.
【注意2】重要なファイルを作成する場合は,作業を始める前にまず「名前を付けて保存」し,以降「上書き保存」をまめに行って編集途中のファイルを保存する習慣をつけよ(トラブル時のファイル消失を未然に防ぐため).
- メモ帳・TeraPadの終了
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方法1: ウィンドウ右上の×をクリック
方法2: 「ファイル」メニューから「メモ帳の終了」または「閉じる」を選択
方法3: タスクバー上のボタンにポインタを合わせて右クリックし,「閉じる」を選択
【注意】入力・編集作業を行った後,保存せずに終了操作を行うと「変更を保存しますか」と尋ねるダイアログボックス(小ウィンドウ)が現れるので,保存の必要の有無を判断して「はい」または「いいえ」をクリックせよ.「キャンセル」をクリックすると編集画面に戻る.
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