9. Eメール(2)・・・2005年度以降は省略
9.1 WebメールとnPOP
- nPOPとは・・・フリーウェア(無料で配布されているソフト)のメーラ.主に外出先でFDから起動することを想定して開発されており、シンプルだが必要最小限の機能は備えている。
- どちらもアクセスするサーバは同じ(mail.tmd.ac.jp)で,アクセス方法が違うだけ.よってWebメールにログインした状態でnPOPでの送受信を行おうとすると,メールサーバへの2重アクセスとなり拒否される(パスワードが異なる旨のエラーメッセージが表示されるが,これは一種のバグ).
- 双方の機能の違いを理解して使いわけること.授業ではWebメールを使った方が便利なことが多い.
- Webメールの長所: ○学外からもアクセスできる.SSLに対応したインターネット端末なら何でも(i-mode等でも)OK.
- Webメールの短所: ×EメールをファイルとしてFD等に保存する機能がない.
- nPOPの長所: ○作成中のEメール,送受信メールを簡単にFDに保存できる.
- nPOPの短所: ×FDが必要.学外から利用できない.
【注意】学外から利用できないのはメーラとしての機能の問題ではなく,学内ネットワークのFirewallによる.
9.2 メーラ(nPOP)の設定
■以下の手順に従って設定を行い,Webメールの際と同じ要領(3段階)で送受信テストを実施すること.
【注意1】
設定項目は多くのメーラで共通であり,Eメール送受信の仕組みやメールサーバの機能を理解する上で重要なのでじっくりやること.トラブルの際,すぐ再設定できるように!
【注意2】以下の設定においては, サーバ名,アカウント名,メールアドレス等はすべて半角文字で(すなわち,IMEがoffの状態で)入力する.IMEを起動して全角文字を入力した後,offにするのを忘れないように.IMEツールバーで随時確認せよ.
【注意3】送受信テストは必ず,(1)自分宛に送信→受信,(2)学生どうしで送信→受信&返信→返信を受信,(3)徳永宛に送信 の3段階で行う.送信者アドレスの設定ミスが多発するが,これは(2)の返信の際にチェックできるので,必ず(3)の前に修正しておくこと.
(3)の返信を受信し,問題がなければ作業終了(時間がある人は11.1の「課題1」へ).
- FDからnPOP.exeを起動 → 自動的にアカウント設定ダイアログボックスが開く.
【注意1】設定途中で設定画面をうっかり閉じてしまった場合や,後から設定内容を修正する場合は▼をクリックして該当するアカウントの名称(まだ設定していなければ「名称未設定」)を選択した上で「アカウント」→「設定」で開く.
【注意2】複数の設定を同じ名前(「アカウントの名前」)で作ると混乱の元.不要なものは削除せよ.
- アカウント設定(触れられていない項目は設定不要)
- 「受信」 (最初に開いている)
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- 「アカウントの名前」 ・・・ 複数の設定を区別するための名称なので何でもよい.非常に紛らわしいが,「アカウント名」のことではないので注意せよ(本来「設定の名前」と呼ぶべき).
- 「POP3サーバ」 ・・・ POPサーバ名「mail.tmd.ac.jp」を記入.
- 「ユーザ名」 ・・・ 各自のアカウント名を記入.
【重要】「パスワード」は設定せず空欄にしておくこと(受信時に入力する).
- 「送信」(タブをクリックして開く)
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- 「名前」・・・各自の氏名を漢字で記入.
- 「メールアドレス」・・・各自のメールアドレス([アカウント名]@tmd.ac.jp)を記入.
- 「SMTPサーバ」・・・SMTPサーバ名「mail.tmd.ac.jp」を記入.
- 「作成」
- 送信メールの最後に自動的に付加される「署名」を設定する.通常は所属,学籍番号・氏名等(不要と思えば空欄でよい).
★最後に「OK」をクリックして設定ダイアログを閉じる(「×」で閉じるとキャンセルとなり設定が保存されない).
- オプション設定
- 「ファイル」→「オプション」→「受信」(最初に開いている)→「新着取得時に本文をすべて受信」にチェックを入れる.
【注意】nPOPは外出先等で使用することを想定しているため,初期設定では全文の受信に2段階の操作が必要となっている.上の設定によりクリック一発で受信できるが,添付ファイルなどを含む大容量のEメールを多数扱う場合にはこの設定をすべきではない.
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- (上に続けて)「送信」タブをクリック→「添付ファイル名はMIME "B" encordingで送信」にチェックを入れる.
【注意】日本語ファイル名の文字化け防止の為.添付ファイルを送信しないなら不用だが念のため.
★最後に「OK」をクリックして閉じる.
- アドレス帳設定
よくある設定ミス
- 「.」のつもりで隣の「,」を打ってしまうミス(画面上では判別しにくい!).
- 「メールアドレス」におけるタイプミスや学科コード(ms,ds,ts,ns,os)の付け忘れ等.返信の際,正しいアドレスが自動入力されなくなる.徳永宛に送る前の送受信テストで確認しておくこと!
9.3 メーラ(nPOP)の使用法
9.3.0 nPOPの概要
[▼]をクリックして「保存箱」「送信箱」およびアカウント設定(各自が設定した「アカウントの名前」)の切り替えを行う.
- 「保存箱」・・・受信メールを保存する場所(FD内).Eメールをここに保存すればサーバから削除しても再度読むことができる.
- 「送信箱」・・・送信済み,編集途中のEメールを保存する場所(FD内).なお送信済みメールは自動的にここに保存される.
- 「アカウントの名前」(各自が設定したもの)・・・各アカウント設定に対応するPOOPサーバ上のメールボックス内のEメールを表示する.
9.3.1 nPOPによるEメールの送受信
- 送信手順:
- メインウィンドウで「ファイル」→「メッセージの作成」を選択.
→ 送信情報画面で宛先,件名を記入.
→ [OK] をクリック(自動的にEメール編集ウィンドウが開く).
→ 本文を記入.
→ 「ファイル」「直ちに送信」をクリック(送信完了すると自動的にEメール編集ウィンドウが閉じる).
- 送信情報
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- 「アカウント」:変更不要(「mail.tmd.ac.jp」).送信に用いる環境を選択する.
- 「宛先」:送信先のアドレスを記入.
- 「件名」:Eメールの標題.
- 「Cc,Bcc」:CcはCarbon copy(同報メール),BccはBlind carbon copy(隠し同報メール).いずれも送信メールのコピーを,他のアドレスにも送信するときに用いる.「Cc」だとメールヘッダにアドレスが表示されるがBccだと表示されないので,プライバシー保護のためにはBccを利用した方がよい.逆に同報先を明示したい場合はCcを用いる.
- 「添付ファイル」:Eメールに別ファイルを添付するときに用いる.
- 「その他」:空白にしておく(Reply-Toは送信元と異なるアドレスに返信してほしいときに設定).
- Eメール編集ウィンドウ
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- 「直ちに送信」:現在編集中のEメールのみ送信.
- 「送信箱に保存」:編集途中のEメール, 後で送信するEメール等をFDに保存.
- 「送信情報」:現在編集中のEメールの送信情報が表示される(修正・変更可).
- 「アカウント」:Eメール本文の編集に用いる.テキストエディタの編集機能と同じ.
- Eメール送信に関するその他の注意
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- 宛先のアドレスは枠内に直接入力できるが,[宛先]をクリックすると
- アドレス帳画面が現れ,送信先アドレスを選択することができる.
- 編集途中で送信箱に保存したEメールを再度編集するには「▼] をクリックして「送信箱」を選択後,対象のEメールを選択し右クリックの「開く」.
- 「送信箱」にあるEメールは右クリックの「送信用にマーク」→「マークしたものを実行」で送信することもできる(この方法では複数通を一度に送信できる).
- 送信済みのEメールは自動的に「送信箱」に保存される.
- 「送信箱」内で送信済みメールと未送信メールはアイコンが異なっている.
- 受信手順:
- [▼]をクリックし(各自の設定した)「アカウントの名前」を選択
→ 「送受信」「新着チェック」(または左端の新着チェックボタン)をクリック.
→ パスワードを入力し[OK]をクリック
(ただしパスワード一時保存の機能があるので2回目以降はパスワード入力不要)
- 返信メールの作成
- 返信したいEメールを選択し右クリックの「返信」(宛先に送信者のアドレスが自動的に入力される).
9.3.2 保存と削除
- Eメールの(FD内への)保存
- (本文受信済みの)保存したいEメールを選択し右クリックの「保存箱へコピー」.本文未受信のEメールは保存しても読めないので注意(本文を保存していない).
- Eメールの削除
- 以下の3通りの区別に注意.
- サーバからの削除・・・「削除用にマーク」→「マークしたものを実行」の2段階により行う.
- 「一覧からの削除」・・・表示させなくするだけでサーバには残っている.再起動または「新着取得位置の初期化」で再表示可能.
- FDに保存したEメールの削除・・・「保存箱」上で行う.
9.3.3 nPOPに関するその他の注意
「nPOP」の設定情報は終了時に毎回FDに上書きされる.必ず終了させてからFDを抜くこと.FDを抜いてから終了させようとするとフリーズする.
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