医歯学系留学生のためのeラーニングによる医療コミュニケーション学習システムの開発:研究成果の概要

研究成果の概要

研究の最終目標は、医歯学系留学生のためのeラーニングによる医療コミュニケーション学習システムの開発である。これを４年間で達成するため、具体的な目標を立て（「研究の目的」参照）、その目標に沿って、成果を出した。研究成果を以下に簡単にまとめる。

１）留学生を対象とする医療コミュニケーション教育のために、医療現場に関する現状把握を行う目的で、診療現場の観察や患者からのアンケート、面談によってニーズ調査を行い、基礎データを収集し、分析を行った。これらの分析結果をもとにして、教材のための枠組みを構築した。

２）既存のコミュニケーション教育関係リソースの調査と内容分析（教材作成のための基礎調査）を行った。また、海外Drexel大学医学部から専門家Dennis Novack教授を招聘し、公開講演を行った。

３）本研究で開発するeラーニング教材を使用する医歯学系学生および留学生が、どれだけ自由にこのようなコンピュータを介在としたシミュレーション教材を受け入れ使用できるかを把握するため、eラーニング教材のレディネス調査を医療教育関係者と留学生を対象に実施し、分析を行った。

４）留学生を対象とする医療コミュニケーション教育のための自主学習教材試用版シミュレーション場面の素材を制作、日本人医学生・歯学生、医歯学系留学生、研修医等、異なる医療関係者に実施し、内容評価を行った。

５）作成したeラーニング教材をウェブ上に公開した。

６）本教材完成までの図（PDFファイル,100KB）