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ごあいさつ
このたび、国の研究班※が中心となり、「もやもや病患者のための妊娠出産管理(患者・家族向け)」を発刊いたしました。
これまで、もやもや病のある女性が妊娠・出産を迎えるとき、まれではありますが、妊娠中や出産のときに脳出血や脳梗塞を起こすことが報告されてきました。こうしたことを防ぐにはどうしたらよいのか、情報がまとまっておらず、医師が毎回文献を調べながら判断しなければならない状況が長く続いてきました。
そこで、令和6年度(2024年度)から、これまでに分かっている知識を整理し、妊娠を希望される患者さんの診療に役立つ「妊娠・出産のためのマニュアル」を作るプロジェクトを始めました。もやもや病の妊娠・出産に詳しい東京科学大学脳神経外科の原 祥子先生を中心に、多くの経験豊富な脳神経外科医や産婦人科医の先生方が力を合わせてくださいました。
この患者さん・ご家族向けのウェブページでは、「妊娠前」「妊娠中」「出産・産後」といった段階ごとに、知っておきたいことを分かりやすくまとめています。ただし、もやもや病患者さんの妊娠・出産については、大規模な研究は難しく、はっきりした答が出ていない部分もあります。そのため、ここに書かれている内容は「必ずこうしなければならない」という決まりではなく、これまでに分かっていることをもとにした「一般的な考え方」をまとめたものです。
実際の治療や出産の方法は、患者さん一人ひとりの状況によって変わります。担当の医師とよく相談しながら、あなたに合った方法を一緒に考えていくことが大切です。また、新しい情報がわかれば、内容を更新していく予定です。
このマニュアルが、妊娠・出産を迎える患者さんとご家族の安心につながり、元気な赤ちゃんの誕生を支える力となれば幸いです。
2026年3月吉日
- 厚生労働科学研究費補助金・難治性疾患政策研究事業「もやもや病(ウィリス動脈輪閉塞症)における難病医療体制の整備や患者のQOL向上に資する研究(23FC1011)」
組 織
- 厚生労働省科学研究費補助金 難治性疾患克服事業もやもや病(ウイリス動脈輪閉塞症)における難病の医療水準の向上や患者のQOL向上に資する研究班
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厚生労働省科学研究費補助金 循環器疾患・糖尿病等生活習慣病対策総合研究事業
小児期・若年期に発症する循環器病に対する診療体制の充実のための研究 - もやもや病妊娠出産パンフレット策定プロジェクトワーキンググループ
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黒田 敏
富山大学 脳神経外科 教授/研究班 主任研究者
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原 祥子
東京科学大学 脳神経外科 講師[キャリアアップ]/ワーキンググループプロジェクトリーダー
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羅 ことい
東京科学大学 周産・女性診療科 助教
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菱川 朋人
川崎医科大学 脳神経外科 教授
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藤村 幹
北海道大学 脳神経外科 教授
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不殿 絢子
東京科学大学 周産・女性診療科 助教
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舟木 健史
京都大学 脳神経外科 特定講師
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宮坂 尚幸
東京科学大学 周産・女性診療科 教授
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山本 修輔
富山大学 脳神経外科 助教
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濱野 栄佳
国立循環器病研究センター 脳神経外科 医師
