ご挨拶 |
皆さまにおかれましては、ますますご清祥のこととお慶び申し上げます。 |
近年、ゲノム・プロテオームをはじめとする網羅的な分析による生体機能の |
解析の進展と平行して、化合物や化学的手法を用いて生体機能を制御・理解する |
「ケミカルバイオロジー」の分野が発展しつつあります。 |
旧来より我が国では大学の理系学部を中心として、天然由来の化合物の単離・同定と |
生物活性の評価、分子プローブの開発と生物工学への応用、化学系研究者と生物系 |
研究者の連携による医薬品シードの探索といった研究が積極的に行われてきた |
ことから、ケミカルバイオロジーの考え方は広く受け入れられるようになってきました。 |
他方で、合成小分子化合物等からなる化合物ライブラリーや研究からの産出される |
スクリーニング情報の集積に関わる研究基盤整備が米国と比較して遅れをとっている |
と言わざるを得ないのが現状ではないかと思われます。 |
日本ケミカルバイオロジー研究会は、日本化学会、日本生化学会、日本農芸化学会、 |
日本薬学会などに所属するこの分野の研究者が、我が国における本領域の |
研究基盤整備と学術情報の交換を目的として2005年春に設立されました。 |
2006年5月には、第1回年会が学術総合センター(東京)で開催され、317名もの |
大学関係者、製薬をはじめとする民間企業の研究者をはじめとするみなさまに |
ご参加をいただきました。(第1回年会については、ホームページをご参照ください。) |
来年度の第2回年会は、新緑の美しい京都におきまして、招待講演、約20演題の |
一般講演とポスター発表からなる2日間の日程で開催させていただきます。 |
生命科学研究の柱の1つとして期待されるケミカルバイオロジー領域の発展とともに、 |
本研究会第2回年会が充実したものとなりますよう、皆さまのご参加を |
お待ちいたしております。 |
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日本ケミカルバイオロジー研究会 第2回年会 |
実行委員会 委員長 |
京都大学大学院 教授 薬学博士 藤井 信孝 |