研究内容
  1. 生体機能の解析に有用な蛍光センサーの効率的な開発法の構築

    イオン、酵素、受容体等の生体内分子の濃度および活性を蛍光の変化によって測定可能な蛍光センサーは、生きた細胞、組織、個体における生体内分子の生理機能解析に有用です。我々は、こうした蛍光センサーを効率的に開発するための手法を構築しています。

  2. 補酵素構造を基にした機能性分子の創製

    リン酸化酵素、ヒストン修飾酵素などの酵素ファミリー内の各酵素は、酵素反応を行う際に共通してATPなどの補酵素を用います。こうした補酵素を基にした誘導体展開を進めることにより、個々の酵素に対する選択的な阻害剤の開発や、酵素の機能を網羅的に解析する実験系の構築を進めています。

  3. 天然物を基にした生理活性物質の化学的研究

    動物や植物が産生する種々の天然物から、生体に対して活性を示す物質の探索、単離・構造決定、誘導体合成を行い、新しい医薬品の開発への展開を行っています。

  4. 体内抗酸化システムの解明とその応用

    活性酸素は様々な疾病の発症に関与しているため、生体内には多くの抗酸化物質が存在しており生体を防御しています。しかし、個々の抗酸化物質が詳細な機能に関しては未だに不明な点が多いです。我々はこうした抗酸化物質の1つであるビリルビン(BR)に着目し、BRの生理的な役割の解明および、その酸化物を使った酸化ストレスチェッカーの開発に取り組んでいます。

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