研究内容 Researches

本分野はメッセンジャーRNA(mRNA)創薬を中心に、核酸分子設計、DDS、疾患治療への応用、関連技術の研究開発を行う研究室です。

現在進められている主なテーマは以下の通りです。

1. mRNA医薬・mRNAワクチンに用いる核酸分子設計

クスリとして用いるmRNAは、天然と同じmRNAを用いることもありますが、医薬品としての機能向上を目的として、mRNA分子構造の改変・最適化は重要なテーマとなります。本研究室では、合成生物学の技術を応用して、核酸修飾、核酸配列最適化などの研究を行っています。

2. mRNA医薬・mRNAワクチンを生体内に送達するDDS

mRNAは非常に壊れやすい物質で、これを生体内の標的組織・細胞に送達するためには、適切なドラッグデリバリーシステム(DDS)が必要です。研究室では、合成高分子をベースとしたナノミセル型キャリアを中心に、mRNAに最適なDDSの開発、最適化を目指した研究を行っています。

3.疾患治療、再生医療への応用

mRNAはどのようなタンパク質の投与にも応用可能で、多くの疾患分野への応用が期待されます。研究室では、疾患・外傷モデル動物を用いた実験により、mRNA医薬・ワクチンのProof of Concept取得を目指しています。