学術大会長挨拶


第111回日本補綴歯科学会学術大会長

日本補綴歯科学会長 大山喬史



第111回日本補綴歯科学会学術大会は,来る平成16年5月21日〜23日に東京都・文京シビックホールで開催される運びとなりました.ここに,あらためて多大な御協力と御支援を頂いた会員の皆様,関連する方々に主管校を代表して,心から御礼申し上げます.

本学術大会の特別講演では「審美歯科を美術解剖学・心理学からみる」と題し,早稲田大学の山崎先生に心理学の面から,東京芸術大学の宮永先生には美術解剖学の面から,口もとの美についてアプローチして頂き、機能美・形態美にとどまらないトータルな美を追求していく予定です。シンポジウムとしては「補綴学と8020」を企画し,ここでは,8020運動の生い立ちから,補綴学との関わりにいたるまで,補綴学以外の分野からも多彩な講師をお招きし御講演頂く予定です.また,研究教育研修では,「クリニカルパスと症型分類」と銘打った研修が企画されており,歯の欠損に伴う障害とその評価についての提言が行われます.本大会は「口腔の機能を測る」をメインテーマとしておりますが,研究教育研修で取り上げられる障害の評価,さらに補綴治療効果の判定のためには咀嚼・発語機能の評価法の確立が欠かせないことは言うまでもありません.課題講演・一般講演・ポスターセッションにおいて活発な議論が行われることを期待しております.さらには,臨床教育研修として「歯科補綴治療における診査・診断」、技工セッションにおいては「電鋳システムを応用した歯科補綴装置」が企画されております.いずれも,臨床に直結したテーマであり,会員の皆様の明日からの臨床にお役立てるものと期待しております.最後になりますが,本大会は第2回となる韓国補綴歯科学会(KAP)とのJoint Meetingとなっております.KAP会長のDr.Choにはインプラントについての特別講演をお願いしており,国際セッションへは両国より,口演9題,ポスター17題と多数の演題が寄せられ,活発な学術交流が行われることを期待しております.

以上のように,本大会では7つの多彩な企画が用意され,加えて,166題もの研究発表が予定されております.今後の日本補綴歯科学会のますますの発展のため,多くの皆様の参加と活発なディスカッションをお願い申し上げます.




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