前期・後期 木曜・金曜 3・4時限
1年生
この授業では、各種の運動やグループ活動を中心とした実習の中で心身のトータルなフィットネスに関する測定、調査を行い、その自己評価を行うとともに改善を図ります。具体的な運動実践では、基礎体力の向上はもちろんのこと、適切な身体活動を通して他者との効果的なコミュニケーション能力の向上を図ります。
この授業は、特に受験対策等で萎縮した心身を学齢期の最終段階であるこの時期に賦活、再生させるとともに今後のフィットネス管理のベースとなる予防医学の手段としての効果的な運動・トレーニング、栄養・食事、休養並びにメンタルマネージメントについて、それぞれの方法を用いて客観的評価し、それに基づく効果的な改善策を実施し、より良いコンディションづくりの基盤を身につけることを第一の目的としています。
そして、こうした授業目的の達成のためには、学生自身の主体的で責任ある授業態度はもちろんのこと、授業達成目標の共有をはじめとした積極的な姿勢、取り組みが必要十分条件となります。
この授業の最終到達目標には、自分自身で自らのフィットネスを適切に管理する能力(フィットネスの自己管理能力)の基礎を確実に身につけることにあります。そして、この自立した基礎能力の獲得には、大きく分けて4段階のステップがあり、その第1段階は継続した各種フィットネスプログラム(適切な運動と食生活並びに他者とのコミュニケーション)の実践であり、第2段階はその継続的な実践による基礎的なフィットネスの獲得です。また、こうして獲得された基礎的なフィットネスは生涯にわたって適切に維持・増進されていくためには第3段階として、それらを正しく自己評価する能力が求められます。授業の中では各種フィットネスレベルを評価するための各種の測定や調査を実習し、その改善策の実施のためのサポートを行います。授業における最終段階では、学生自身がそうした評価法の実施から得た情報並びに改善実施へのサポートを通して、その後の自己管理(フィトネスマネージメント)にむけたプランニングできることが求められます。
受講学生には各学期とも指定された時間に4〜5種類のプログラムが準備されています。学生は、各学期毎の第1回目の授業時に担当教官の指示に従って種目選択を行い、第2回目以降の授業では原則として各種目毎のクラスによって授業が進められます。
最低1日/週の頻度で定期的な運動実践並びに各種フィットネス項目の測定評価の実習が行われます。授業の中で実施される運動内容には、バドミントンやフットサルなどのスポーツ種目の他に、軽運動をはじめとしたコンディショニング・エクササイズ、さらには身体感覚の育成や身体操作法の養成を目的としたプログラムと体育系サークル員向けのコンディショニングコースなどが用意されています。また、半期に一度、健康つくりのサポートシステム「TFAS(Total Fitness Analysis System)」を用いた講義を行います。また、外部講師を招いて古武術的身体操作法などの実習を計画しています。本年度は授業における試行プログラム並びにその評価のための調査等の計画があります。
平成22年度に開講する授業では、ソフトボール、硬式テニス、卓球、バレーボール、サッカー・ミニサッカー、バドミントン、トータルスポーツ/水泳、フラッグフットボール、アスレティックス&ランニング、フィットネス&ヨガ、空手道、からだ作り(ゆる体操)等を準備しています。
評価は、大きく3つの側面から行われます。