前期金曜2限
1年生終了程度のフランス語力があることを前提に、フランス現代小説の抜粋を読むことで、フランス語読解力の向上をはかります。合わせて、テクストに書かれている内容をとおしてフランスの文化や社会、芸術に関心を深めていただくことを目標とします。現代作家の文章は、語彙や構文面から見ると、評論あるいは時事問題を扱った新聞記事より読みやすく、また扱われている内容も、特に文学が好きでなくても皆さんの現代的関心に応えるものであると思われます。
訳読形式で進めます。
予習してきてもらったテクストを教室で訳読しながら、文法項目や重要な表現、語彙等を解説します。
少しまとまった長さ文章を読んでいきますが、一つの作品をとりあげるのではなく、幾つか傾向の違う作品から抜粋で読んでいきます。
以下の作家の作品から幾つか扱う予定ですが、難易度に差もありますので、どれどのような順序で扱うかは参加者の希望を聞いて決めます。
1) | Le CLEZIO, Mondo et autres histoires | 2) | Patrick MODIANO, Rue des Boutiques Obscures |
3) | Christophe BATAILLE, Absinthe | 4) | Tahar BEN JELLOUN, Eloge de l’Amitié |
5) | Agota KRISTOF, Hier | 6) | Marguerite DURAS, L’Amant |
7) | Andreï MAKINE, Le Testament Français | 8) | Annie ERNAUX, La place |
9) | Tonino BENACQUISTA, La Commedia des ratés | 10) | Patrick CHAMOISEAU, Chronique des sept misères |
平常点で評価します。
1年生終了時の学力に差があると思いますが、多少、理解の不十分な文法事項があっても構いません。自分なりにきちんと辞書を引き、予習してきていることを重視します。
「Et si on lisait des textes contemporains ? 現代作家を読んでみませんか?」 アルメル・マンジュノ他編、朝日出版社
仏和辞書は必ず持ってきてください。